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ルノー カングー新車情報・購入ガイド より多くの顧客がカングーを楽しめる! 1.2Lに6速EDC(AT)が組み合わせれ、戦闘力向上!【ニュース・トピックス:フィアット】

CORISM / 2016年8月5日 11時11分

ルノー カングー

輸入車では珍しいスライドドアをもち、愛嬌あるユニークなデザインが魅力のカングー

 ルノー は個性派MPVのカングー に、1.2L直噴ターボ+6速EDCを組み合わせたモデルと、6MTを組み合わせた2つのモデルを追加し発売を開始した。

 ルノー カングーは、2009年にフルモデルチェンジし2代目となった。すでに8年目となるモデル末期のモデルだ。カングーは、欧州などでは商用車としても発売されている。そのため、スペース効率や使い勝手なども高いレベルにあるMPVだ。国内に入っている欧州車としては、珍しい両側スライドドアをもち、観音開きのダブルバックドアをもつ。カングーは、LUDOSPACE(ルドスパス: 遊びの空間)と呼ばれており、レジャーやショッピング、ビジネスにスポーツなど色々な用途に使え、まさにMPVと呼べるものになっている。

 カングーは、すでにモデル末期だが、根強い人気がある。これは、機能性だけではなく、愛着を感じるユニークなデザインが人気の秘密だ。かなり面の張りの強いデザインで、筋肉質な感じをもあるのだが、全体的には非常に愛らしいスタイリングになっている。もう8年目となるデザインだが、古臭さを感じないのもデザイン力によるものだ。

 インテリアのデザイン力も秀逸。ベースが商用車と共用ということもあり、基本は非常にシンプル。このシンプルさを3トーンのシート表皮やドアパネルのカラーなどセンスの良さで、カジュアルでオシャレな仕様に仕立てている。

1.2Lターボに待望の6速ATとなるEDCを用意!

 そんなルノー カングーに、1.2L直噴ターボ+6速EDCを組み合わせたカングー ゼン EDCが追加された。従来モデルには、同じ1.2L直噴ターボを積んだカングー ゼンがあったが、当時は6MTのみの設定だった。日本のルノーは、かなりマニアックな顧客に支えられていて、MT車やハイパフォーマンスモデルであるルノー・スポール(R.S.)が良く売れている。逆にいえば、一般的な顧客には売れていないということになる。

 しかし、カングー ゼンのATは、1.6Lに4ATと今となっては二世代くらい古いパワーユニットとミッションの組み合わせで、多段化されたATや優れたCVTが多い日本マーケットでは競争力に欠ける。せっかくの1.2Lターボは6MTのみ。さすがに、これでは多くの一般顧客向けとは言えない。

 日本マーケットでは、とくにフランスやイタリア車がミッションを理由に顧客がクルマを買わない傾向がある。4ATと多段化されていなかったり、シングルクラッチの自動変速機能付きMTなどでは、一般的な顧客は選んでくれないのだ。優れたデザインが魅力のフランス&イタリア車だが、こうしたハード面が足かせになっていた。同じプジョーもこうした悩みを抱えていた。そして、ようやく6ATの導入車種が増え、直近の販売台数は好調だ。

 こうしたこともあり、カングー ゼンの1.2Lターボと6速EDCの組み合わせは、ようやく一定数が売れる仕様になったといえるだろう。

 今回搭載された1.2Lターボは、115ps&190Nmを発揮。1.2Lながら、2.0L自然吸気エンジンと同等の最大トルクを誇るので、1,450㎏ある重量を感じさせない力強さが魅力だ。そして、6速EDCはエフィシエント デュアル クラッチの略で、ツインクラッチタイプのミッションとなっている。歯切れが良く、スピーディなシフトチェンジで、なかなかスポーティなフィーリングとなっている。

 燃費性能は14.7㎞/Lとなった。1.4Lで車重が重いゴルフ トゥーランが18.5㎞/Lなので、燃費性能面ではそれほど誇る部分はない。これは、今時ありえないくらいなのだが、6MT車には装備されているアイドリングストップ機能が装備されていないことによる部分が大きい。キャプチャーの1.2Lターボが17.2㎞/Lで、アイドリングストップ機能が付いているので、この部分は改善が求められる部分でもある。

ルノーへのロイヤリティが高い顧客でないと買えない、やや高価な価格設定

 このカングー ゼンEDCの価格は、259万円。6MT車に比べ12万円高となった。国内には、カングーと直接ライバルとなるようなクルマが無い。単純比較ができないのだが、商用車と共用というモデルであることや、燃費性能、先進安全装備などを考えると価格はやや高め。カングーは、基本的にカジュアルに楽しむモデルであることを考えれば、もう少し安価であることが望ましい。約260万円という価格になると、国産車ではノア&ヴォクシーなど5ナンバーミニバン の中間グレードやマツダ プレマシー の上級グレードが買えてしまう金額だ。こうした価格設定が、魅力的なデザインをもつモデルなのに、販売面で伸びない理由だろう。

 また、国産車がレギューラーガソリンを使うのに対して、カングーはハイオク仕様なので、燃費差やエコカー減税も含めランニングコストも高くなる。こうなると、クリーンディーゼル 車の投入が期待される。

 装備面では、サイド&カーテンエアバッグなどの装備が標準装備化されており、一定水準の安全装備はクリアしている。ただし、国産車では当たり前になりつつある自動ブレーキ関連の安全装備は用意されていない。設計が古いこともあり、仕方ない部分もあるが、安全装備に関しては積極的に採用してほしい部分だ。

 こうした理由から、カングーの購入を考えるならば、大幅値引きが前提になる。ライバルがないことから、指名買いになると大幅値引きは期待できない。ゴルフ トゥーランやプジョー308シトロエンC4 などの輸入車や、国産5ナンバーミニバン、プレマシーなどと競合させるといいだろう。

 こうした価格設定に対して少しでも安く見せたいという意識があったのか、235万円という価格設定がされたカングー アクティフ(6MT)が設定された。安全装備を簡素化しなかったことは英断。豪華装備系を簡素化することで価格をやや引き下げている。シンプルな仕様で、MTが欲しいという顧客向けでこちらもややマニアックな仕様。6速EDCでこれくらいの価格で、ようやく価格競争力が生まれるが、残念ながら6MTのみ。日本の免許制度を考えても、この仕様では多くの販売台数は見込めない。

ルノー カングー価格

・ルノー カングー ゼン(EDC) ¥2,590,000
・ルノー カングー アクティフ(6MT) ¥2,350,000

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