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日産GT-Rニスモ(NISMO)新車情報・購入ガイド GT-Rニスモも大幅値上げの謎!? 【ニュース・トピックス:日産】

CORISM / 2016年9月7日 19時19分

日産GT-Rニスモ(NISMO)

ニスモの手により、圧倒的なパフォーマンスを手に入れた!

 日産は、スーパースポーツカーである日産GT-Rにニスモ(NISMO)の発売を開始した。ニスモとは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルで、日産のモータースポーツを担っている会社だ。また、チューニングパーツなどの開発・販売も手掛けている。

 日産GT-Rニスモは、GT-Rをベースにレーシングフィールドで得たニスモのノウハウが投入されたハイパフォーマンスモデル。2014年2月に発売が開始された。デビュー当時のGT-Rニスモは、ベース車から50psアップの600ps誇り、最大トルクは652Nmとなった。これは、GT-RニスモGT3にも使われている高効率大容量の専用タービンを搭載するなどし得たスッペックで、我々の度肝を抜いた。

 さらに、ボディや空力特性も強化されていた。ボディ結合部には、通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤による補強も追加し、ボディ剛性を高めている。空力性能は、風洞での徹底的な実験や最新のシミュレーション技術を駆使。ダウンフォースは300km/hでプラス100kgを実現。最適化された前後の空力特性は、4輪の接地荷重変動を最小化し、車両の優れたバランスを確保している。GT-Rニスモの価格は15,015,000円だった。

より進化した2017年GT-RをベースにしたGT-Rニスモ。超高速域での優れた安定性を実現

 そんなGT-Rニスモがさらに進化した。外観デザインは、17年モデルのGT-Rと同様に新形状のフロントバンパーとなった。NISMO専用のカーボンファイバー製フロントバンパーとなり、理想的な強度を実現。カナード形状のデザインがもたらす空気の流れにより、ホイールハウス周辺の空気を吸引し、大きなダウンフォースを発生させている。

 グリルは、日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用。ダーククローム仕上げを施した。開口部の拡大によりエンジンの冷却性能を向上させながらも、バンパーサイドの形状を最適化することで、従来の空気抵抗及びダウンフォースの維持を可能にしました。さらに、エンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制し、卓越した空力性能を実現しています。これらの改良により「NISSAN GT-R NISMO」はこれまでの日産車の中で最大のダウンフォースと、超高速域での優れた安定性を実現しています。

 インテリアも同様に、大幅な変更されたベース車をベースとした。安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつも、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようにレイアウトすることでドライバーオリエンテッドな空間を演出。操作性にこだわったナビディスプレイは7インチから8インチに拡大。併せて大型のアイコンを採用することで、視認性を向上させている。

 また、カーボン製のセンターコンソール上に配置したマルチファンクションスイッチにより、ナビの機能を手元で操作することが可能となり、視線を大きく外すことが無くなり安全性も向上。操作系では、パドルシフトをステアリングホイール固定タイプに変更した。これにより、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。

 NISMO専用装備として、新デザインのダッシュボードの上層部、ステアリングホイール、センターアームレストには、高品質のアルカンターラレザーを使用。さらに、赤のアルカンターラを中央部分に使用したNISMO専用のレザー仕様のレカロ製カーボンバケットシートが採用された。

専用チューニングされた足回りをもつGT-Rニスモ、

 走行性能面では、標準モデルと同様、ボディ剛性の向上により、ショックアブソーバー・スプリング・スタビライザーそれぞれの突き詰めたセットアップが可能となった。接地性がよく、しなやかで正確に動くサスペンションを実現。Bilstein DampTronicには、NISMO専用の特別なチューニングを施した。出力441kW(600PS)の変更はないものの、この大パワーを更にしっかりと路面に伝えることが可能となった。

 新型GT-Rニスモは、全体のバランスを今までより更に向上。コーナーの多い山道でも、サーキットでのレース走行と同じように力強い走りを楽しめるクルマへと深化を遂げた。

 また、2014年11月に登場した「Track edition engineered by nismo」は、スタンダードモデルのスペックやフォルムはほぼそのままに、GT-Rニスモのボディ剛性と足回りを融合させた特別なグレード。このグレードは17年モデルでも継続設定し、GT-Rニスモのサスペンションとホイールを搭載した。

まさか、便乗値上げ? GT-Rニスモの価格は約370万円アップ! ライバルNSXと比較すると約500万円安という価格

 新型日産GT-Rニスモの価格は18,700,200円となった。前モデルのGT-Rニスモの価格は15,015,000円だったので、約370万円もアップした。約25%もの価格アップとなっている。エンジンはミッションなど大きな部分は変更されていい内容なので、価格アップ分の価値があるのかどうかは試乗してみてからということになる。標準車の価格アップは僅かなので、NSXの価格に合わせて便乗値上げでないことを願いたいところだ。

 この新型日産GT-Rニスモの発表は8月25日。2代目ホンダNSXが発表された日と同じ。日産もNSXと同じ日に発表するなんて、なかなか粋なことをした。ライバル関係にあるとはいえ、同じ日の丸を掲げた2台のスーパースポーツが同時にデビュー。どちらのクルマがいい、悪いではなく、日本初のスーパースポーツがまだまだ元気であることを世界に発信できたのは、日本人としての誇りでもある。もちろん、この2台のパフォーマンスの違いにも注目だ。新型GT-Rニスモと新型NSXの価格差は約500万円だ。

日産GT-Rニスモ スペックなど

■日産GT-Rニスモ価格:18,700,200円
 日産GT-RTrack edition engineered by nismo価格:13,699,800円

●日産GT-Rニスモ スペック
全長 4690mm
全幅 1895mm
全高 1370mm
室内寸法 長×幅×高 1730×1475×1095mm
ホイールベース 2780mm
トレッド 前/後 1600/1600mm
最低地上高 110mm
車両重量 1740kg
乗車定員 4(2+2)名
車両総重量 1960kg
最小回転半径 5.7m
駆動方式 4輪駆動
ステアリングギヤ形式 電子制御パワーアシスト付ラック&ピニオン式
サスペンション 前/後 独立懸架ダブルウィッシュボーン式/独立懸架マルチリンク式
主ブレーキ 前/後 ベンチレーテッドディスク式/ベンチレーテッドディスク式
タイヤ 前・後 255/40ZRF20(97Y)・ 285/35ZRF20(100Y)

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