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だからフェイスブックは利用しない

ガジェット通信 / 2012年5月2日 15時30分


フェイスブックを利用している人が、日本には1000万人以上もいるという。ネットユーザーの5人に1人くらいは、利用しているということか。まわりにも利用している人はいるし、ときどきお誘いメールみたいなものが来る。しかし、筆者はいまだにフェイスブックを利用していないし、これからも利用するつもりはない。
フェイスブックの利用者を批判するつもりはない。利用するかしないかは趣味の問題であり、他人がとやかく言うようなことではないと思う。以下、それを前提にした上での話としてお読みいただきたい。
なぜ自分はフェイスブックを利用しないのかということは、ぜひ言っておきたい。ちなみに、ツイッターについては、ほぼ一方的な発信用として利用し、フォロー数はフォロワー数の10分の1以下。人の意見を読むという機能は、ほとんど使っていない。また、ミクシィはアカウントを作ってあるものの、ここ数年ほどログインしていない。
ツイッターにもミクシィにも、余計な情報は一切掲載しない。出版社をやっているので会社の名前を載せ、あとは筆者の名前を載せ、場合によっては会社の所在地を漠然と載せるくらいである。必要最低限の情報しか載せないのは、他人に知ってもらいたいと思うような情報が特にないからである。
なによりも、「自分のことを、ネットを介して、他人がよく知っている」という状況を作りたくない。惣流・アスカ・ラングレーのように「私を見て」なんて気分には、一切ならない。細かい個人情報をネットに流せば、趣味や嗜好、考え方などが共通する人とのつながりができるのかもしれない。だが、筆者はそれに賛成できない。なぜか。
個人情報をネットに流すと、それが「いつ」「誰」に「どのよう」に利用されるのか、流した側にはよく分からない。自分は相手の顔を知らないのに、相手は自分のことをよく知っている。ネットというものを介した上で、そんな不気味な状況には、なるべくなりたくないのである。
そもそもミクシィにおもしろみを感じなかった筆者が、いくら流行っているとはいえ、フェイスブックに手を出すわけがない。フェイスブックの仕組みに関しては、それがSNSであること以外、筆者には分からないし、知りたいとも思わない。少なくとも言えることは、ミクシィにしろフェイスブックにしろ、いったん個人情報を流してしまったら、それがネットに出回る可能性がある、ということである
出回ってもいいと開き直るのも一つの考え方だが、筆者はそこまでしてSNSを利用する気はない。また、フェイスブックの利点として、海外とのグローバルなネットワークがあげられる。日本人の中には、海外にいる人たちとの接点を求めたり、それを必要としている人もいるのであろう。ミクシィとの違いも、そのへんが大きいと聞く。
しかし筆者は、海外の人たちとの接点など求めないし、必要ともしない。つまり、筆者がSNSを利用するモチベーションは、国内の知り合いのみのつながりで十分という程度なのである。それならミクシィを利用すればいいわけだ。その「国内的」なミクシィにも飽きてしまった筆者が、ましてや「国際的」なフェイスブックを利用する理由などない。
以上、筆者がフェイスブックを利用しない理由を述べてきた。繰り返すが、利用しない最大の理由は、「いつ、誰が、どのように使うのかも分からないネットの海に、個人情報を提供したくない」というものである。逆に、そんな状況の中で、SNSのセキュリティを過信して、多くの個人情報を載せているのはなぜか、と問いたい。「問いたい」というか、そういう人は勇気があるなあ、と思う。
筆者には、そんな勇気がない。だから、フェイスブックは利用しない。
(谷川 茂)


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