今季初得点も大ブーイングを浴びた浦和DF森脇「しっかり分析しないと…」
ゲキサカ / 2014年8月31日 8時59分
[8.30 J1第22節 浦和4-0大宮 埼スタ]
スタメンに名を連ねるフィールドプレーヤーの中では唯一、今季のゴール数がゼロだった。「何としても得点したい思いはありました」。そう語った浦和レッズのDF森脇良太は、久し振りの歓喜と同時に悲劇(?)を味わうことになった。
2-0とリードして迎えた後半4分。CKのチャンスを迎えると森脇はゴール前へと向かう。MF柏木陽介の蹴り出したボールに体ごと飛び込むと、ボールは勢いよくネットを揺らした。「自分のエリアに来たボールに対して、相手には絶対に触らせない、球際の部分で勝つんだという思いでボールに触りました。陽介のボールが良すぎたので、僕が当てるだけでボールが飛んで行ってくれました。久し振りのゴールだったので、最高の瞬間でしたね」と昨季18節磐田戦以来となる自身のゴールに喜びを爆発させた。
しかし、前半には失点につながろうかというミスを犯していた。前半17分、右サイドからGK西川周作へ送ったバックパスは西川には合わず、ファーサイドまでコロコロと転がっていく。MF渡邉大剛のシュートを西川がブロックして事なきを得たが、「反省しないといけません」と声のトーンを落とした。
「芝がスリッピーな状況ではなかったので、強いボールを返そうという思いが強過ぎてああいうプレーになってしまいました」と口にしたが、チームメイトが前を向かせたくれたと話している。「仲間から『大丈夫、こういうときこそ前向きにやろう』という言葉をもらえました。ネガティブになりかけている選手にポジティブな言葉をかけてくれるのは、チームとして良い方向にいっている証拠だと思います」。
完封に貢献するだけでなく、今季初得点も奪ったことで試合後にはヒーローインタビューを受けたが、ここで浦和サポーターから愛のある大ブーイングを浴びる。「小さい脳みそで頑張って考えて言葉を発しましたが、誰一人聞いてくれていない状況でした。ちょっと今日は帰って落ち込もうかな…」と笑って口にすると、「なぜブーイングを受けたのか、しっかり分析したいと思います。答えが出なければサポーターに確認しに行きます」といじられキャラはおどけて答えて取材エリアを後にした。
(取材・文 折戸岳彦)
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