[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.53]日本高校選抜MF渡邊凌磨(前橋育英高3年)_こだわっていた“綺麗なプレー”以外の部分
ゲキサカ / 2015年3月5日 23時49分
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[2.28 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 日産]
日本高校選抜の10番を背負ったMF渡邊凌磨(前橋育英高3年)がこれまで以上に泥臭さを見せた試合だった。前橋育英、年代別日本代表チームでスキルの高さやアイディアで違いをつくり出してきたMFはこの日、球際で躊躇なく身体を張り、潰れ役となることも厭わずにプレー。また攻守の切り替えの速さなどでU-18Jリーグ選抜との差を生み出そうとしていた。そして前半31分、右サイドへ抜け出したFW一美和成(大津高)のラストパスを引き出すと、一度シュートをブロックされながらも、こぼれ球に素早く反応して頭でゴールへと押し込んだ。
「周りの選手が何が得意でどういうプレーができてというのが、まだ正直分からないので、その中で自分を認めさせるためには綺麗なプレーだけじゃダメ。コンディション的にも正直良くなかったので、あれが最大限のプレーでしたし、それでも点を取ろうという意識はその中でもあったので、その執着心が点につながったは良かった」。選抜チームの性質として連係面の構築はすぐにできるものではない。また、万全の状態ではなかった。だからこそ、技術で魅せることよりも、泥臭いプレーで何とかしようとしていた。それが日本高校選抜に先制ゴールをもたらした。
「(相手の)ボール回しは上手いというのは分かっていましたし、(自分たちのチームは)走れるコンディションではなかったので、前プレ行かないで徐々にハメていこう、回させるところは回させようというのがあった。チャンスをつくらせなかったので、狙い通りと言えば狙い通り」。高校サッカーから引退している3年生たちにとっては大学入学までの準備期間。チームは走り勝つことができるようなコンディションではなかった。また対戦相手は高い技術を備えた選手揃うU-18Jリーグ選抜。その中で相手にボールを握られる時間帯もあったが、慌てず、要所を締めた日本高校選抜は泥臭さも見せて勝ち切った。
3月末からの欧州遠征ではデュッセルドルフ国際ユース大会に出場する。海外の強豪チームと対戦する貴重な機会。将来、海外でプロになる夢を持つ渡邊は「世界基準がそこにはあると思う。そこでズバ抜けていなければ自分の目標は達成しないと思うので、そこでどれだけ通用するかを見つつ、出来なきゃダメだという気持ちで臨みたいと思います」。この日のように綺麗なプレーに加えてがむしゃらで泥臭いプレーでも相手を上回らなければ勝つことができないことは分かっている。それも含めて世界でできるところを示す。
(取材・文 吉田太郎)
『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!▼関連リンク
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