[MOM411]法政大FWディサロ燦シルヴァーノ(2年)_“ラストワンプレー”で結果残した「顔つき変わった」点取り屋
ゲキサカ / 2016年12月8日 1時31分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.7 大学選手権1回戦 法政大6-0高知大 江戸川陸]
飢えた猛獣のごとくゴールに向かう。法政大の最前線に構えるFWディサロ燦シルヴァーノ(2年=三菱養和SCユース)は圧巻の存在感を示し、得点に絡みに絡んだ。
「トーナメントの初戦で硬くなると思ったので、自分が前で仕掛けてアクションを起こすことで、チームを助けられたらいいと思っていた」。その言葉通り、前半16分に後方から送られたボールに反応してPA内に進入すると、DF山口雅史(3年=長良高)のファウルを誘ってPKを獲得。さらに、このプレーで山口が一発退場となり、法政大は数的優位に立った。
このPKをDF柳沢拓希(4年=前橋育英高)が沈めて先制に成功すると、前半35分には「何も考えていなかった。フリーだったので出しただけ」と右サイドを駆け上がるMF武藤友樹(3年=八千代高)を見逃さず、鮮やかなパスを届けてチーム2点目をお膳立て。攻撃の手を緩めないチームは後半6分、FW青柳燎汰(2年=前橋育英高)の浮き球のパスをFW鈴木歩(4年=鹿島ユース)がダイビングヘッドで決めてリードを3点差に広げる。
2点を演出していたディサロだが、自身の得点がなかったことに「焦りはなかったけど、取りたいという思いがすごいあった」。そして後半29分には左サイドを突破したDF永戸勝也(4年=八千代高)のパスから決定機を迎えたものの、「ワントラップして打とうと思ったけど、足が振れなくて空振ってしまって…」とまさかの空振り。こぼれ球をMF黒崎隼人(2年=栃木ユース)が蹴り込んで4点目が生まれたものの、「悔しかった」と振り返る。
無得点のまま、ピッチを後にする時間が迫っていた。後半33分に得たCKの場面。長山一也監督から「ラストワンプレー」と言われたディサロは、「すべてのパワーを使って、このプレーで絶対に決めてやる。『俺に取らせて下さい』と言おうとした」と燃えに燃えていたが、チームメイトから「お前、GKの前に行け」とポジションを告げられて「マジか…」と頭を抱えたようだ。
しかし、永戸が蹴り出したCKの流れからボールを拾ったMF長倉颯(2年=横浜FMユース)が、ゴール前のディサロへとパスを通す。「多分、神様が見ていてくれて、自分のところにボールがきた」と苦笑しながらも、左足できっちりとゴールを陥れ、「決められて良かった」とインカレ初ゴールに喜びを表した。
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