ハム首脳が決断 崖っぷち斎藤佑は“おじぎ直球”を最大活用

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年2月17日 12時3分

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2回を遊撃内野安打1本に抑えた(C)日刊ゲンダイ

「順調に来ている。ここまでやってきたことが出始めている。この感じならいけるんじゃないかと思う。あとは競争してもらうしかない」

 日本ハムの栗山監督がこう言った。「順調に来ている」とは7年目を迎えた斎藤佑樹(28)のこと。16日、韓国KIAタイガースとの練習試合に2番手で登板、2回を遊撃内野安打1本(内野の失策で1失点)に抑えた投球内容を評価、ローテ入りを競わせるつもりなのだ。

 本人も満足そうにこの日の投球を振り返った。

「とにかく結果を出すしかない。納得してるボールも多くなってきた。(30球中)15球くらいはよしとするボールだったと思う」

 斎藤の課題は投げる際の体重移動。踏み出す左足に体重が乗り切らないから、球威はなく、制球も定まらない。プロ入りして以来、指摘され続けてきたとあって、このオフから本格的なフォーム改造に取り組んでいる。

 その成果か、ブルペンやフリー打撃では理想的なフォームで投げられるようになったものの、実戦で打者に対峙するとうまくいかなくなるという。この日の投球に自画自賛の本人も、体重移動に関しては「ブルペンではできるけど、試合では力んでしまう。それも結果を出しながら、試合でやっていくしかない」と話す。首脳陣も同様の見方をしている。練習ではできるのに試合になるとできない斎藤に出口はあるのか。さる日本ハムOBがこう言った。

「発想の転換ですよ。6年間、言われ続けてできなかった欠点が、簡単に直るわけがない。だったら欠点の矯正に時間を割くより、長所を伸ばすことを優先するのが得策だと首脳陣は考え始めているようです。斎藤の最大の持ち味は140キロ台の速球が微妙におじぎすること。バットの芯をわずかに外し、内野ゴロになりますからね。幸いオフのトレーニングでストレートの球威自体は以前よりアップした。そこで高めへの配球を増やすことで、低めにおじぎするストレートをより効果的に使うプランだと聞きました」

 斎藤は親しい人に「今年が最後のつもりでやる」という趣旨のことを話して目の色を変えているそうだが、努力は実るのかどうか――。


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