【ミャンマー】地雷除去の遅れで観光客誘致に障害=現地住民の犠牲者が増加
Global News Asia / 2014年8月22日 16時36分
2014年8月21日、ミャンマーのカヤー州で地雷の除去が遅れているため、国境解放後も観光客誘致が進んでいない、とミャンマーのメディアが報じた。
カヤー州はミャンマー東部に位置する最も小さな州だが、タイ北部メーホンソンとの国境があり、近年では国境貿易も増えている。また、観光客への陸路通過開放によって、誘致も盛んになりつつある。
ミャンマーでは、現テインセイン政権によって、反政府勢力との内戦はごく一部を残して終結しつつある。タイなどとの国境も開放され、以前は入境許可を取らないと立ち入ることさえできなかった地域も次々と開放されている。
しかし、長く続いた内戦による傷痕は、早晩解決するわけにもいかない。特に森林地帯のアチラコチラに埋められた地雷は、見つけることから困難だ。これはカヤー州だけではなく、シャン州、カレン州、ラカイン州など反政府活動が活発だった地域に共通する深刻な問題となって、発展めまぐるしいミャンマーの足かせとなっている。
国際的にも地雷による死傷者が、アフガニスタン、コロンビアに続いて3位というミャンマー。特に観光業にとっては、これまで通過が許されていなかった州内の陸路での移動が解禁されたものの、地雷の危険から二の足を踏まざる得ない状態だ。
現地民には今も地雷の犠牲となる人が増え続けていることもあり、政府は対応を急ぐためにも国際機関などとの連携も必要だろう。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
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