吉田由美の眼★VWの“やんちゃ印”新up!に、イタリアでゴキゲン試乗
&GP / 2016年7月27日 18時30分
吉田由美の眼★VWの“やんちゃ印”新up!に、イタリアでゴキゲン試乗
VW(フォルクスワーゲン)のエントリーモデル「up!」が、先頃、本国でマイナーチェンジしました。
その最新モデルをイタリアでいち早くドライブしてきたのは、“美人すぎる自動車評論家”の吉田由美さん。
日々、クルマの楽しさを人々に伝えている人気カーライフ・エッセイストの目に、新しいup!はどのように映ったのでしょうか?
VWで一番コンパクトで、一番リーズナブルなモデルといえばup!。
その分、VW車の中で一番フレンドリーなモデルともいえますが、なんといってもボディサイズがフレンドリーなんですよね。日本の軽自動車とコンパクトカーの中間くらいの大きさで、とってもドライブしやすいんです。
しかも、VWのラインナップにおける王道が「ポロ」や「ゴルフ」だとすれば、明らかに方向性が異なる感じ。元気で活発、やんちゃなモデル、という印象です。
そんな印象をより強くしているのが、まるで“いたずらっ子の顔”のように見えるフロントマスクです。ラジエターグリルのない“グリルレス”デザイン。黒の囲みだけがあるため、まるで「カールおじさん」の口の周りをぐるりと囲むヒゲのよう。特に、ボディカラーが白などの淡色系で、黒を引き立てる色だと、その印象がさらに際立ちます。そんなところからも“やんちゃ”な印象を感じられるのかも。
そんなup!も、2011年に欧州で発売されてから5年。今回、マイナーチェンジを受けたので、早速、イタリアで最新モデルに乗ってきました。
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■Beatsとのコラボモデルも誕生!
そういえば、5年前にup!が華麗にデビューした時の試乗会も、会場はイタリアでした。私も参加させていただきましたが、会場はローマ。ローマといえば、当時、VWのデザインを取りまとめ、up!のデザインも指揮したスターデザイナー、ワルター・デ・シルヴァさんの出身地。それもあって、国際試乗会の舞台に選ばれたそうです。
一方、今回のマイナーチェンジモデルの試乗会場は、同じイタリアでもミラノ。ミラノからコモ湖までを往復するルートをドライブしました。
実は、国内外で行われる試乗会の舞台は、各メーカーがそれぞれのクルマのキャラクターやセールスポイントに合わせて選んでいるんです。ミラノは、パリやニューヨークと並ぶファッションの最先端の街。どこで撮影しても絵になり、通りがかる方々もおしゃれな人ばかり。何が違うのかというと“着こなし”でしょうか。
そう、新しいup!のポイントも、まさに着こなし。
新型up!のトピックのひとつは、13色のボディカラーと3種類のコントラストカラー、10種類のダッシュパッドデザインから、自分の好みのup!を選べること。その中で日本には、新色を含む5色のボディカラーと、3つの装備パッケージの中から“ルーフパック”と呼ばれる仕様が導入され、白か黒のルーフ&ドアミラーを選ぶことができます。
もちろん、エクステリアのデザインも少しだけ変わりました。“グリルレス”の囲み部分がシェイプされていたり、ウインカー内蔵のドアミラーが装着されていたり、テールランプの形状が変わったり…。一見“どこが変わったのか分かりにくい”変更なのですが、なんとなく“以前とは違う”ことが伝わってきます。
インテリアも、ダッシュパッドのプリント面が“IML(イン・モールド・ラベリング)”工程で作られたものに変わり、カスタマイズできるようになっています。
実はマイナーチェンジモデルの最大のトピックは、新しい90馬力のターボエンジン=1.0 TSIが追加されたことなのですが、残念ながらこちらは、今のところ日本への導入予定はないとのこと。
日本にはこれまでと同じ、75馬力の1.0リッター自然吸気エンジン+ASGトランスミッションの仕様が導入されるそうです。
新型のもうひとつのポイントといえば、これまでの「move up!」と、装備を充実させた「high up!」のラインナップに加えて、「high up!」をベースに、米国の人気オーディオメーカー=Beatsとコラボした特別仕様「up! Beats」が導入されること。
Beatsといえば、ヒップホッププロデューサーのドクター・ドレと、音楽プロデューサーでメジャーレーベルも展開するジミー・アイオヴィンが2006年に設立し、若者を中心に人気を得ているオーディオブランド。300Wのサウンドシステムは、6個のスピーカーとウーハーによってイイ音を演出してくれます。「b」のロゴもとってもキュート!
このほかニューup!は、VWが開発した新しいアプリをインストールすることで、手持ちのスマホをナビやオーディオ代わりに活用できるようになっています。
でも今回は、試乗中にこのアプリが時々固まったり、操作できなくなったりして、信頼性はまだイマイチといった印象でした。ただし、日本導入までにさらに開発を進めるそうなので、これからのアップデートに期待したいところですね。
ちなみに日本への予定導入時期は、2017年とのことです。
(文/吉田由美、写真/フォルクスワーゲン グループ ジャパン)
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