【ルノー ルーテシア試乗】フランス車No.1が進化。限定100台のMT仕様が気になる!
&GP / 2017年2月19日 9時0分
【ルノー ルーテシア試乗】フランス車No.1が進化。限定100台のMT仕様が気になる!
ルノーのコンパクトハッチ「ルーテシア」がマイナーチェンジを受けました。内外装が軽くリフレッシュされ、装備を充実させながら、価格がよりリーズナブルになっています。
具体的には、上級グレードの「インテンス」が、従来より10万円安い229万円。中堅の「ゼン」が3万円ほどお安い217万円。そして、装備を簡素化した「アクティフ」が、受注生産モデルとして新たに設定されました。こちらには、200万円を切った199万円のプライスタグが付きます。
■注目のMT仕様はアンダー200万円!
外観では、フロントヘッドランプをはじめ、フロントフォグランプやリアランプがLED化され(インテンス/ゼン)、フロントバンパーの形状が変更されました。バンパー下部左右のフォグランプが、F1のウイングを模したカタチに囲まれ、リアランプの中が“C”の字に光るようになりました。
インテリアでは、インテンスにボディカラーに合わせた内装が用意され(3色のダッシュボード、ドアトリム、2色のシート)、ゼンは、従来のインテンスの内装レベルに引き上げられています。
1.2リッターの直4ターボ(118馬力/20.9kg-m)に、デュアルクラッチ式の6AT(EDC)を組み合わせる動力系に変更はありません。
もうひとつ、新型ルーテシアにはニュースがあります。0.9リッター直3ターボ(90馬力/14.3kg-m)に、3ペダル式の5速MTを組み合わせたモデル「S MT」が、限定100台で発売されました!
「フレンチスタンダードを手軽に楽しめるよう」にと、こちらも199万円とリーズナブルなお値段。装備レベルは、ATモデルの廉価版であるアクティフに準じますが、精悍なルックスを演出するフロントフォグランプが備わり、ステアリングホイールは革巻きタイプになります。これは乗ってみたい!
…と、ここまで読んでいただいた方の中には、「アレ!? MTモデル、以前も通常グレードで設定されていなかったっけ? さては、思惑ほどには売れなかったから今度は限定販売なんだな…」と考えた人もいらっしゃるのではないでしょうか。かくいうワタシも、そう推測しました。自動車メディアの関係者は、自らの特殊技能を誇示したいがため(!?)、何かと「マニュアルはないの?」というけれど、現実はなかなか厳しいのだ、と。
違いました。今回、MTモデルが限定100台なのは、本国での仕様切り替え作業の余波で、日本向けの台数を確保しづらかったから、だそう。実はMTモデルは「日本でもコンスタントに売れ続けて」いて、日本で売れているルーテシアの、なんと4分の1弱(!)はMT仕様なんだとか。ちょっとビックリですね。
まあ、邦名ルーテシア、本国名クリオは、フランスでは確固たるトップセールスを誇る人気車種。フランスかぶれの…大変失礼しました、フランスに憧れる日本のユーザーなら、あまたあるFFハッチの中からわざわざルーテシアを選ぶのだから、なろうことなら、できるだけ“素”に近いモデルに乗りたいと思うもの。ルノー・ジャポンは、そんなユーザー心理を理解していて、丁寧に対応してくれています。
ちょっとハナシはズレますが、ルノー・ジャポンの営業努力には、頭が下がる思いがします。大衆車メーカーがひしめく極東の島国で、価格的に不利になる輸入“大衆車”メーカーが商売をするのは大変なことです。古くはオペル、最近ではフォードというビッグネームが、あえなく撤退しました。
ルノーの賢いところ(!?)は、本国では数を売る大衆車メーカーながら、日本では“ニッチ”メーカーだと、よく理解していることです。朋友たる日産との棲み分けがいい方向に作用している面もあるかと思いますが、「カングー」を個性的なミニバンとして売り出したり、限定&いいモノ好きのマニアに向け、ルノー・スポールを積極的に推したりと、クルマ好きとしては、ちょっと目が離せないブランドになっています。3ペダル式MTモデルのラインナップも、そんな企業努力の一環といえましょう。ルノー・ジャポン、頑張ってますね!
残念ながら、今回はS MTの試乗はなりませんでしたが、思いのほか、贅沢な印象になったインテンスで都内をドライブできました。
ファブリックとレザーのコンビネーションシートは、かつてのルノー車ほど「スペシャル!」な感じではありませんが、依然としてオシリにやんわりと優しい、座り心地のいいシートです。試乗車のボディカラーに合わせ、ダッシュボード、ドアの内張りほかに、赤のアクセントが反復されます。
走り始めれば、2リッターエンジン級のアウトプットを誇る1.2リッターターボが、1220kgの車体を余裕を持って引っ張ります。印象的だったのは、ツインクラッチ式6ATのデキの良さで、この手のトランスミッションが苦手な、極低速での加減速でも、ギグシャクすることなく対応してくれます。先発メーカーたるフォルクスワーゲンのそれより「もしかしたら上手かも!?」と感心したほど。
ケチを付けるとしたら、新しい17インチホイールはカッコいいけれど、乗り心地は少々硬め。ここは、ゼン/アクティフの16インチの方が、いいかもしれない。どうせなら、パリジャン/パリジェンヌを気取って、MTで乗った方が素敵かも。…と考えていくと、やはり限定モデル S MT にたどり着くのでした。試乗できる日が楽しみです!
<SPECIFICATIONS>
☆インテンス
ボディサイズ:L4095×W1750×H1445mm
車重:1220kg
駆動方式:FF
エンジン:1197cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:6AT(デュアルクラッチ式)
最高出力:118馬力/5000回転
最大トルク:20.9kg-m/2000回転
価格:229万円
<SPECIFICATIONS>
☆S MT
ボディサイズ:L4095×W1750×H1445mm
車重:1130kg
駆動方式:FF
エンジン:897cc 直列3気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:5MT
最高出力:90馬力/5000回転
最大トルク:14.3kg-m/2250回転
価格:199万円
(文&写真/ダン・アオキ)
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