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若き成功者に向けたチョイ悪ロールス、「レイス・ブラックバッジ」が登場

IGNITE / 2016年6月2日 16時0分

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もやもやとした閉塞感が払拭できずにいる日本にあっても、チャンスと才覚、そして運にも恵まれた“若き成功者”は少なからずいる。

近年、顧客の年齢層が50才から45才前後に若返っているというロールス・ロイスは、そんな一握りの人々のために特別なクルマを作り上げた。これまでのブランド像とは一味違う、妖しい魅力とともに……。

若き成功者の感性に合わせ、ブランドに潜むダークな側面を強調したという「レイス・ブラックバッジ」は、ロールス・ロイスらしい気品とともに、チョイ悪な雰囲気を漂わせるファーストバック・クーペだ。

ボンネット上の「スピリット・オブ・エクスタシー(フライング・レディ)」からしてノーマルと異なり、艶やかなダークブラックが妖しく輝いている。また、ダブルRバッジがブラック背景にシルバーの文字が浮き上がる反転タイプとされたほか、フロントグリルの縁やエアインテークのアクセント、エキゾーストパイプなどが、ダーク・クローム仕上げに改められている。

漆黒のボディは専用塗装。ペイントとラッカーを何層も重ね塗りし、さらに手作業で繰り返し磨き、量産車のボディとしては前例のない深みと黒色度、色彩強度を実現したという。

逆開き式のユニークなドアを開けると、若々しくきらびやかなキャビンがオーナーを出迎えてくれる。オレンジの針と∞(無限大)のロゴをあしらったクロックは、ブラックバッジ専用。ダッシュパネルなどにはアルミニウム合金製糸の織物とカーボンファイバーによるコンポジット材が奢られ、コバルトブルーのシート&トリムとコーディネイトされている。

搭載する6.6リッターV12・直噴ターボエンジンは、632psの最高出力はそのままに最大トルクを70Nmアップの870Nmとし、8速ATをスポーティにリチューン。これに合わせてエアサスペンションの設定も全面的に見直し、“魔法のじゅうたん”と評される乗り心地をキープしながら俊敏性を高めている。

発売は2016年末の予定。価格は今のところ未定だが、ノーマルのレイス(3,383万円)から500万円ほどプラスになる見込み。若き成功者がステアリングを握り、夜の首都高を走る姿がしっくりハマる1台だ。

(zlatan)

写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ

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