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明るい米国の未来示したヒラリー 米国のリーダーどう決まる?その21

Japan In-depth / 2016年7月29日 20時0分

明るい米国の未来示したヒラリー 米国のリーダーどう決まる?その21

大原ケイ(米国在住リテラリー・エージェント)

「アメリカ本音通信」

先週の共和党大会に続いて、民主党もヒラリー・クリントンを正式に大統領候補として立てる党大会を催した。男女同権が当たり前のように受け取られがちなアメリカだが、2大政党が女性を大統領候補に選んだのはこれが初めてで、1984年にウォルター・モンデールが副大統領候補としてジェラルディン・フェラーロを擁立して以来だ。

共和党候補のドナルド・トランプが暗い現状を前面に押し出し「私だけがこの国を建て直せる」をぶち上げたのと対照的に、「みんなで力を合わせて、この国をよりいっそう良くしていこう」というポジティブなメッセージに終始した。

オバマ大統領がまだイリノイ州上院議員になりたての12年前の党大会で力強いスピーチを披露し、未来のスター政治家としてデビューを飾ったように、この民主党大会では、初日に登壇したニュージャージー州のコリー・ブッカーが全国的に知名度を上げた。他にもミシェル・オバマ大統領夫人、ジョー・バイデン副大統領、ビル・クリントン前大統領、バーニー・サンダース上院議員、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長など、それぞれの個性が活かされた秀逸なスピーチが続き、トリとして締めくくるヒラリー・クリントンにプレッシャーがかかるとまで言われていた。

エンターテインメント業界からのセレブゲストも華々しい顔ぶれで、女優のメリル・ストリープから歌手のケイティー・ペリーまでが駆けつけ、聴衆を沸かせた。有名無名のアメリカ国民が登場するのが党大会の常だが、クリントン陣営がスピーカーとして招待した一般人は、乱射事件で子どもを失った母親から、トランプに愛想をつかした共和党員まで、社会的弱者のカテゴリーは全てカバーしたのではないかと思われるほどバラエティーに富んでいた。

ブッシュ父子元大統領さえ出席を拒否した共和党大会と対照的に、オバマ大統領は自分の意思を継ぐ者として、かつてのライバルであるクリントンを後押しする力強い演説を行った。今春の広島原爆追悼式典でのパフォーマンスからも分かる通り、いつも心を打つスピーチで知られるオバマだが、民主党大会でも大役をやり遂げた。

彼はトランプ個人を攻撃することは避け、トランプの言動の根底に流れるファシズム的思考「Trumpism(トランプ主義)」そのものを批判し、共和党内でトランプを支持できないでいる保守層や主流派を呼び込む姿勢を見せる見事なものだった。

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