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発酵食品を食べると免疫力が上がるのはなぜ?

JIJICO / 2016年11月29日 16時0分

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発酵食品を食べると免疫力が上がるのはなぜ?

感染症予防に大切な免疫力

風邪やインフルエンザが気になる季節になってきましたが、このような感染症なりやすい人、なりにくい人、なっても早く治る人、治らない人の違いは『免疫力』にあると言われています。

免疫力とは簡単に言うと病気の原因となる外敵やカラダの中にできた有害な物に打ち勝つ力です。
これが常に高い状態であれば病気になりにくい、仮に病気になったとしても治りやすいといえるでしょう。

当然ですがいちばん大切なのは基礎体力です。
『風邪は疲れの表れ』と言われるように無理をしたり、ストレスをためたり、暴飲暴食をしたり、睡眠不足をしたりすれば体力が低下して免疫力が低下します。
年末年始はいまご紹介したような体力を低下させるようなことがたくさん起こりますので、注意したいですね。

そうは行っても休息が取れなくて無理をしたり、睡眠を削ったり、ストレスとは常に向き合わないといけない方は多いと思います。
そんなときでも免疫力を落とさないようにするために現在注目されているのが『発酵食品』です。

腸内環境を整える善玉菌を多く含む発酵食品が免疫力を高めるワケ

発酵食品は納豆や味噌、醤油、お酢やお酒、漬物などの伝統的な食品はもちろんですが、チーズやヨーグルトなど最近になって日本に持ち込まれた食品まで多岐にわたります。

発酵食品の特徴は腸内環境を整える善玉菌を多く含むことです。
ではなぜ善玉菌を多く含む発酵食品を摂取して腸内環境がよくなることでなぜ免疫力が高まると考えられているのでしょうか?

ヨーグルトがインフルエンザ対策に良い、というような報道が数年前にされたり、花粉症の時期になると善玉菌が取り上げられたりするのでなんとなくご存知の方も多いと思いますがその理由は、『腸管免疫』いう腸がもっている働きにあります。

腸管免疫とは、私たちの腸は、食べ物を消化したり吸収したりする器官であると同時に実は大切な免疫器官でもあるのです。
腸というと排便に関係するところ、善玉菌と言えば便秘や下痢というイメージしかなった方には驚きだと思いますが、実はこんな働きもあるのです。

腸はカラダの内側にありますが、実は口と肛門によって外界と接しています。
これは、食道や胃もそうですが、腸は『内なる外』と言われて常に空気に触れているのです。
ですから、腸管粘膜は、鼻や喉などの粘膜と同じように風邪などの原因となる細菌やウイルス、花粉などの異物につねに晒されているのです。

このようなものからカラダを守るために発達した仕組みが実は腸管免疫系なのです。
免疫についてはまだまだ不明なことが多いのですが、一説では腸管免疫がカラダの免疫の8割を占めているという説もあるぐらいですから、ぜひ風邪やインフルエンザにならないためにもカラダに疲れを溜め込まないことと同時に、発酵食品を積極的に摂取すると良いでしょう。

腸内環境を整えることは健康に不可欠

おすすめの発酵食品はやはり日本に古くから伝わる伝統的な食材です。
乳製品系の物に比べると糖分や脂質が少なく、塩分だけ注意すれば日本人の体質にあっているのでおすすめです。

腸内環境は免疫や排泄だけでなく、食べたものの消化、吸収、造血、精神安定など様々なところでカラダに影響を及ぼします。
忙しい時期を元気に乗り切るためにも腸の健康は不可欠なので、ぜひ善玉菌豊富な発酵食品などを上手に活用し『腸能力』をアップして元気に過ごしましょう。

(早川 弘太/健康コンサルタント)

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