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なぜ今、大学生が“リーダーシップ”を学ぶべきなのか?

JIJICO / 2016年12月8日 15時0分

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なぜ今、大学生が“リーダーシップ”を学ぶべきなのか?

大学で“リーダーシップ”の授業が増加傾向に

大学生に“リーダーシップ”を教える授業が広がりつつあります。
現代社会において、なぜ学生のうちから“リーダーシップ”を学ぶべきなのでしょうか。
その意義を探ります。

社会で最も役に立つ基礎体力とも言われているリーダーシップですが、改めて着目されていますね。
それは企業の中の組織の在り方がどんどんと変わってきたからです。
これまでの組織は、トップが方針を提示して、その考えや与えられた仕事に取り組むことで成立していました。
しかしながら、グローバル化が進む現代では、環境の変化が激しくなり、単にトップの方針に従ってその指示を待っているだけでは、変化に対応出来ず、組織は疲弊していくだけとなるのです。
だからこそ、ただ“指示待ち”だけの人ではなく、“リーダーシップ”を持つことが、求められているというわけです。

リーダーシップはトップだけが持てば良い資質ではない

つまり、就職活動においても、将来組織にその“リーダーシップ”を発揮できる可能性を持った人が、求められるということに繋がります。
ただここで確認しておきたいのは、一般的に「リーダーシップは、トップだけが持つべき資質」というように捉えられていますが、少し見方を変えていかなくてはならないということです。

先述のように、環境変化が激しい時代では、「トップが指示を出すだろう。私がリーダーシップを取らずとも…」的な捉え方では、間に合いません。
トップに限らず組織の全員が,今自分が何かをしなければならないのかを考え,捉え、自ら周囲に働きかけていくことでなければならない、ということです。
それが、トップも含めた組織すべての人々と共有化され,組織が上手く働くといえるのです。

学生の間に“働きかけ力”を身につけましょう!

ここで挙げた“働きかけ力”は、経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎力」というものに挙げられています。
次の3つの能力(12の能力要素)、「前に踏み出す力(アクション)」、「考え抜く力(シンキング)」、「チームで働く力(チームワーク)」から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」とされています。

その背景には、長引く不況の中、企業は教育研修費用削減を余儀なくされており、長期雇用も崩れて、転職も珍しくなくなり、非正規雇用の割合が増えていることがあります。
だからこそ、新入社員を一から教育する費用が企業負担となってしまい、社会人として必要最低限の力の育成を、企業サイドが、ある面、大学に期待しているということなのです。

「働きかけ力」は、「前に踏み出す力(アクション)」の中に含まれています。
「働きかけ力」を他人に働きかけ巻き込む力、と定義し、行動例を「”やろうじゃないか”と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていく」としています。
大学受験や学業は自分一人の努力でなんとかなりますが、仕事となると話は違います。
社員一人ひとりに各々専門の役割があり、全員で力を出し合い、仕事を完成させていくもの。
つまり、仕事を進める上では、働きかけ力はとても大事な力だからこそ、就職活動においても重要視される根本だとお分かり頂けるでしょう。

もちろん、リーダーシップという力はすぐにつくものではありません。
大学生なら、リーダーシップ関連の授業をはじめ、ゼミ・研究室、部活動やサークル、アルバイトやボランティア活動に参加するなど、積極的に他人と交流し、働きかけて、働きかけられるような環境に入り、身につけていくといいでしょう。
今日から、即、行動に移してみましょう!

(角野 裕美/キャリアコンサルタント)

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