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<NHKの見事なスクープ>天皇陛下「生前退位」のご意志

メディアゴン / 2016年7月14日 7時30分

メディアゴン編集部

* * *

7月13日のNHKの速報に驚かされた人は多いはずだ。天皇陛下が「生前退位」の意志を示された。NHKは、夕方6時55分過ぎにスーパーによる速報を打ち、直後の7時ニュースではトップニュースにして詳しく解説する。報道としてNHKは見事な連携をみせた。

(以下NHKニュースより)

 「天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かりました。数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められています。」
 「天皇陛下は、82歳と高齢となった今も、憲法に規定された国事行為をはじめ数多くの公務を続けられています。そうしたなか、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かりました。」
 「天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、今後、年を重ねていくなかで、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位にとどまることは望まれていないということです。こうした意向は、皇后さまをはじめ皇太子さまや秋篠宮さまも受け入れられているということです。」
 「天皇陛下は、数年内の譲位を望まれているということで、天皇陛下自身が広く内外にお気持ちを表わす方向で調整が進められています。」

(以上NHKニュースより)

このスクープをNHKの記者はどう入手したのだろうか。まず、いわゆる宮内庁関係者と長い間をかけて人間関係を築き入手したことが考えられる。

【参考】<熊本地震での神対応>天皇皇后両陛下こそ日本で最良の臨床心理士だ

コロコロと担当者を代えるメディアではこれはなしえない。また関係者がNHKだけにリークしたことも考えられる。この場合もリーク先をNHKにしたのには、ある意志が働いているのはもちろんだ。

今回のような「抜き」が発生すると、他のメディアは裏取りに走る。裏が取れないと大ニュースを逃す「特落ち」になってしまう。ただし、こんなケースもある。

ある社の「抜き」ニュースに関して、他社がいわば「談合」して一切取材をせず報道もしない。後を追わず無視してしまう。1社しか報道しないで無視すると、話題が拡散せず、大ニュースだという印象が薄れてしまう。それを狙うセコい方法だ。

ただし「生前退位」に関してはこの方法は採れない。明らかな大ニュースだからだ。

ところで、皇室関係の「決まり」については、多くの人々が、これを歴史を通じて連綿と続いているように勘違いしているが、現在の「決まり」のほとんどは、1868年の明治時代にできた150年ほどの「決まり」に過ぎない。特に、象徴天皇のあり方などは敗戦後にできた「決まり」だ。

歴史上「生前退位」をした天皇は多い。しかしながら、今上陛下が「生前退位」をするには、皇室典範の改訂が必要となる。今後、皇室典範の議論は、めまぐるしく動いてゆくだろう。

【参考】<都内最大級の若者スポット「靖国神社」>なぜメディアは靖国神社の盛り上がりを報道しないのか?

もちろんそれ以外にも、皇室に関する様々な話題が巻き起こるはずだ。「生前退位」をなされた場合、年号はどうなるのか。天皇陛下が退位すれば、美智子さまは皇太后と呼ばれるだろうが、ご自身は上皇になるのか、太上天皇か法皇か、それとも・・・?

皇太子が天皇陛下に即位すれば、現在の皇太子殿下には男子のお子様がいないので、結果的に皇太子がいなくなる。皇位継承権第一位になる弟宮の秋篠宮様はなんと呼ばれるのか。

天皇陛下美智子皇后陛下は、これまでの皇室の慣習を破り、お子様がたを自分たちの手元でお育てになった。そしてこの形は一般の人々にも受け入れられていった。

これまで、皇室の新たなな時代を切り開いてきた天皇皇后両陛下。「生前退位」の意志も現在の感覚から行けば、多くの人に受け入れられるだろう。あとは、しかるべき環境整備をスムーズに行うことができるかどうか、だ。今後の動きに注目したい。

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