今どきアラサー女子が上司との不倫に燃える恐るべき理由
プレジデントオンライン / 2014年4月17日 8時45分
■「どんな愛妻家も飲み会で簡単にオトせる」と豪語
今回、既婚男性と不倫経験のある20人のアラサー独身女子に話を聞いた。
「え?」「は?」
彼女たちより少し年上の筆者(アラフォー)にとって、この取材は、まさに衝撃の連続。中でも、もっとも驚かされたことは……。
今どきの独身アラサー女子は、自ら不倫をしながら、「不倫される立場(妻)」の予習もしている!
という事実だ。何という狡猾でしたたかなメンタリティと向学心(笑)。
30歳前後という年齢から、彼女たちは結婚など将来についても真剣に考えてはいる。
だからこそ、独身時代の今、恋愛のうまみを存分に味わう一方で、「もし、将来結婚して夫に浮気されたら、妻(未来の自分)はどんな気持ちになるのか」を想像しつつ、「夫の不倫相手にいかに復讐すればいいか」といった具体的な対策を立てるなど、ちゃっかり人生のお勉強をしていたのである。
20人のアラサー不倫女子への聞き取り調査をざっとご報告しよう。
まず、その8割が「職場不倫」だと言う。「普段から会社でよく顔を合わせる彼とたまたまふたりきりに。そこからなんとなく……」と、地味な始まりが特徴だ。「よく知っている相手だからこその安心感が不倫という罪悪感を消してしまう」(28歳・商社)らしい。
ま、勝手にやってほしいのだが内心眉をしかめたのは、この女性も含め半数以上が「複数回の不倫経験あり」だったことだ。ほとんどの場合、相手は年上既婚男性。多い人では、不倫5回なんていうツワモノもいた。なにゆえ既婚オジサンがいいのか。
「同年代の男子にはない、落ち着きや気配りを彼らは持っている。まぁ、それも奥さんに躾けられて身につけたものなのでしょうけど(苦笑)」(31歳・メーカー)
「彼自身も、家庭生活という泥臭い部分は絶対に見せませんから。余裕のある自分に酔いしれているところがあるみたい」(29歳・IT)
と、その観察力の鋭さたるや……。何かちょっと腹立つ。あんたらベテランかよ。
「平均して2年くらい」の不倫交際の間に、「社内では愛妻家として評判でも、あっけなくこちらからのモーション(飲み会でわざとしなだれかかる、など)で簡単に落ちる」"オス"の生態をじっくり観察しつつも、結局は、「男は不倫相手ではなく妻のもとに帰っていく」という帰巣本能をも身を持って知るんだとか。
さらには、口コミやネット・雑誌から「離婚をせずとも妻は夫の不倫相手に4年間遡ってでも損害賠償を請求できるらしい」という弁護士発の情報まで抜かりなく得ているというではないか。だから、自分の香水の匂いが不倫相手の男性の妻にバレぬよう細心の注意を払ったり、メール送信のタイミングや文面に気を配ったり。
「最初は、びくびくとそんな対処をしている自分を孤独で悲しい存在に思えたこともあったけれど、そういう経験は、将来自分が結婚して夫に浮気されたときの予習になるな、と考える自分もいました」(前出・メーカー)
一方、不倫相手とはどんなきっかけで別れるのか。
修羅場必至なのだが、なんと4割が「きっかけは妻の妊娠」。交際する男性からは妻とは家庭内別居状態と聞いていたはずが、ある日、突然「妻が妊娠した」。とはいえ、必死で言い訳をし、子どもができてもなおも関係は続けたがる男に対し、「怒りを通り越して吐き気をもよおすほど嫌悪感を覚えて」バッサリ。プライドが高いのだ。
そして、恐ろしいことに彼女たちはそんな展開を薄々予感しているのだろう、同じく4割が「既婚者とつき合いながら、同世代の独身男子とも交際」という事実も発覚。「物足りなさは感じるけど、夫にするにはよいかも」(前出・商社)と、既婚者と二股でキープしている独身男性との将来に向けて、「万が一、夫が浮気しても冷静になるべし」と、脳内シミュレーションしているのだ。
「結婚したら、リビングにはほのかにアロマオイルを香らせて、照明は明る過ぎないように。そして何よりおいしいご飯を準備する。そうやって快適空間を作って、あなたが帰る場所はここよ、と言葉ではなく態度で伝えれば、たとえ不倫しても妻の元に戻る。そのことを結局捨てられる苦い不倫経験で痛いほど学びました」(前同)
転んでもただでは起きない。同性ながら、オンナって本当怖いわ~。
彼女たちのずる賢さに、驚きを通り越してもはや感心するのみ。
一昔前の不倫にハマる女子のイメージは、大概が「待つ女」「耐える女」。もはや、そんな面影はない。一切ない。10年以上前、「でも、やっぱり好きなの!」と不倫に走る友人を「最後に傷つくのはアナタなんだから!」と必死で止めた記憶のある筆者。
それから時は経ち、今どきの不倫女子のあまりの冷静さに、アドバイスするとしたら「いつ相手の奥さんに損害賠償請求されてもいいように貯金はしておくこと」。
彼女たちのこれまでの人生につきまとった超就職氷河期や不況という時代がいつのまにか"したたかに生きる"オンナを作りあげたのかもしれない。そう思うと、ちょっぴり切なさも感じるのであった。
(フリーライター ナジョスペ・イグネスカヤ)
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