トランプ次期政権の舵取り役は親日派
プレジデントオンライン / 2017年1月22日 11時15分
ドナルド・トランプ次期政権の実質的な舵取り役は、マイク・ペンス次期副大統領になると予想されている。知名度は低いものの「歴代で最も権力を掌握する副大統領」という予想は多い。政治姿勢は共和党主流保守で宗教右派。同性婚や中絶には「神の意志」を掲げて反対する一方、妻と3人の子供を愛するよき家庭人のイメージをウリにする。共和党の異端児で、3度の結婚を繰り返した俗物的なトランプ氏とは対極的。TPP推進、ロシアの拡張主義に批判的な外交姿勢、NATO支持といった政治主張もトランプ氏と対立する。「メキシコ国境に壁をつくる」というトランプ氏の発言には「侮辱的で違憲だ」と批判した。
トランプ氏が共和党の主流を占める宗教右派の支持をつかみ、選挙に勝つためには、ペンス氏の副大統領指名が必要だった。12年間下院議員を務め、豊富な政治経験と幅広い人脈をもつ彼の影響力は大きい。だが、性格も政治的主張も異なるこの2人がうまくやっていけるのだろうか。
ペンス氏はアイルランド系の移民3世。インディアナ州コロンバスでガソリンスタンドを経営する家庭に生まれた。地元ハノーヴァー大学、インディアナ大学ロースクールを卒業して弁護士になる。その後、下院議員を経てインディアナ州知事に。知事時代は日系企業誘致に熱心に取り組み、親日派という評判も。中国や北朝鮮を警戒し、日米同盟を重視する従来の共和党保守本流の外交姿勢をとるため、日本の安全保障上からも頼りがいのある人物だ。
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1959年生まれ。ハノーヴァー大学卒。弁護士を経て2000年、連邦下院議員初当選。13年、インディアナ州知事。16年7月、副大統領候補の指名を受ける。
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(ジャーナリスト 三河 五朗 AFLO=写真)
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