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仮面ライダー玩具の秘密! 変身ベルトの作り手にインタビュー【 第4回 昔の子ども、今の子ども。】

Woman.excite / 2017年2月28日 21時0分

写真


台東区のバンダイ本社前に設置されている「仮面ライダー1号」の立像(2017年2月現在)



昭和から平成の今まで、男の子のヒーローとして人気を博し続けている「仮面ライダー」。昨年は45周年のアニバーサリーイヤーを迎え、様々な記念アイテムも登場しました。世代を超えて人々を惹きつける「仮面ライダー」の魅力はどこにあるのか。

今回は、仮面ライダーの世界をより楽しむことができる「なりきり玩具」をはじめとした様々なアイテムを商品化している(株)バンダイの皆さんに、玩具の開発秘話やトリビアをうかがってきました!



企画担当、宣伝担当のお二人。



■「変身シーン」は一番の見せ場。変身ベルトの玩具は毎年びっくりするようなアイデアを考えています
「仮面ライダー」は1971年にスタートし、今までに多数の仮面ライダーが登場しています。長きに渡り、受け継いでいるモチーフは「変身ベルト」と「バイク」の2点。なかでも一番の見せ場である「変身シーン」での“なりきる楽しみ”を提供するために、バンダイでは「変身ベルト」を最重点アイテムと位置づけ、非常に力を入れて開発しているそうです。

(左上)1971仮面ライダー 光る回る 電動変身ベルト、(右上)1973仮面ライダーV3 Wタイフーンが光る!回る!電動変身ベルト、(左下)1987仮面ライダーBLACK テレビパワーDX変身ベルト、(右下)1988仮面ライダーBlack RXアクションコントロールDXライダー変身ベルト

(左上)1971年:仮面ライダー 光る回る 電動変身ベルト、(右上)1973年:仮面ライダーV3 Wタイフーンが光る!回る!電動変身ベルト、(左下)1987年:仮面ライダーBLACK テレビパワーDX変身ベルト、(右下)1988年:仮面ライダーBLACK RXアクションコントロールDXライダー変身ベルト



開発者の皆さんの胸にあるのは、常に「今までで最高のものを作ろう」という思い。特に変身玩具の“ギミック”には例年、非常に趣向を凝らしているそうです。「最先端の技術を取り入れればOK」という単純なものではなく、色々な技術の組み合わせによって“新しい見え方”になるような工夫を施しているのだとか。

(左上)2004仮面ライダーブレイド DX変身ベルト ブレイバックル、(右上)2005仮面ライダー響鬼 DX音撃棒、(左下)2006仮面ライダーカブト 変身ベルト DXカブトゼクター、(右下)2007仮面ライダー電王 変身ベルト DXデンオウベルト

(左上)2004年:仮面ライダーブレイド DX変身ベルト ブレイバックル、(右上)2005年:仮面ライダー響鬼 DX音撃棒、(左下)2006年:仮面ライダーカブト 変身ベルト DXカブトゼクター、(右下)2007年:仮面ライダー電王 変身ベルト DXデンオウベルト



例えば、2012年の「仮面ライダーウィザード」では、男の子向けでは珍しい“指輪”をキーアイテムに、手をかざして変身するギミックを導入。2013年の「鎧武」はフルーツの形をした錠前をセットし、ベルトにある“刀”でカットすると変身が始まるスタイル。

2015年の「ゴースト」では目玉をセットするとベルトがまばたきをし、変身が果たされる……等々。目の形のベルトは「ちょっと怖い!?」なんて意見もあり、バンダイとしても冒険だったそうですが、「偉人の魂が宿る」というコンセプトも含め、大変人気を博したそうです。

変身ベルトは毎年趣向をこらしたギミックが話題に

変身ベルトは毎年趣向をこらしたギミックが話題に



最新作「仮面ライダーエグゼイド」では、主人公が医者でゲーマーということもあり、「ライダーガシャット」と呼ばれるゲームカセットモチーフのアイテムを変身ベルトに差し込むと変身が始まるスタイルになっています。新しい「ガシャット」は随時発売されており、拡張は無限大。

歴代の“レジェンドライダー”たちの力を宿せるガシャットもあり、それぞれの変身音のリミックスや変身後の姿がベルトに映し出されるなど、非常に凝ったギミックが施されています。

仮面ライダーエグゼイドの変身ベルトとライダーガシャット

仮面ライダーエグゼイドの変身ベルトとライダーガシャット



2人目・3人目のライダーではまた違う工夫をしたり、周辺アイテムの拡充に注力したり、近年は“奥行きのある遊び方”を特に意識しているとか。数年前に思いついたアイデアが何年後かに玩具で実現することもあるそうです。

おもちゃ屋さんへ足を運び、子どもの反応を見に行くことはしばしばあるそうですが、バンダイとしては、世のブームやニーズを汲み取るというよりは、自分たちの発案から「今年はこのおもちゃで行こう!」と提示していく姿勢を大切にしているそう。「ありがたいことに、毎年好評をいただけています」とのことでした。

■昭和ライダーから、平成ライダーへ。YouTubeでは特別動画も!
仮面ライダーは、大きな枠組みで言うと、1971年から始まった「昭和仮面ライダー」と、2000年以降のシリーズ「平成仮面ライダー」に分けられます。平成に入ってからは毎年新作シリーズが放映されており、現在のエグゼイドは平成での18作目となっています。

(左上)2000仮面ライダークウガ_ソニックウェーブDX変身ベルト、(右上)2001仮面ライダーアギト トリプルフラッシュ変身ベルト、(左下)2002仮面ライダー龍騎 変身ベルト Vバックル、(右下)2003仮面ライダーファイズ 変身ベルト DXファイズドライバー

(左上)2000年:仮面ライダークウガ ソニックウェーブDX変身ベルト、(右上)2001年:仮面ライダーアギト トリプルフラッシュDX変身ベルト、(左下)2002年:仮面ライダー龍騎 変身ベルト Vバックル、(右下)2003年:仮面ライダーファイズ 変身ベルト DXファイズドライバー



昨年からはテレビ本編以外にYouTube上の公式チャンネルで番外編も放映されており、なかには300万回以上の再生数を誇るものも。ここでしか見られない“裏ストーリー”が映画やテレビに繋がっている……といった仕掛けもあり、マニア心もくすぐっているようです。

2月24日からは、エグゼイドがナムコの人気ゲーム「パックマン」「ゼビウス」「ファミスタ」とコラボしたスペシャル動画も登場。

ちなみに“ゲーム”の仮面ライダーであるエグゼイドはレベルアップを続けており、現在レベル50まで到達しているライダーがいるそうです。今後どこまでレベルアップするのか楽しみですね。
 


■大人向けのシリーズも登場。開発者たちも驚くようなトリビアも!?
また近年は、大人向けの本格変身ベルトも登場しています。その名も「コンプリート セレクション モディフィケーション」。当時の変身ベルトとの比較写真を見てもわかりますが、相当に本格的な仕上がりで、当時子どもだった大人たちやコレクターたちからも大好評だそうです。

バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」でしか買えない限定品なので、気になる方はチェックしてみては?

(※写真の商品の販売は終了しています。)


コンプリートセレクションのベルト2種類、写真左の大人用のベルトは、“本物感”が増しています!





「平成シリーズの初期を見ていた子どもが、今はもう社会人やパパ・ママになっているんですよね」と担当のお二人。初代「クウガ」はオダギリジョーさんが務めたことでも有名ですが、以降も水嶋ヒロさん、菅田将暉さん、福士蒼汰さんなどが主役を務め、若手俳優の登竜門ともなっているようです。

子どもと一緒に見ているうちに、ママのほうがハマってしまう、そんなブームも話題になりましたよね。

幅広い世代を夢中にさせる「仮面ライダー」の玩具たち

幅広い世代を夢中にさせる「仮面ライダー」の玩具たち



大人の人気も高い仮面ライダーですが、昨年はテレビ朝日の人気番組『アメトーーク!』でも「仮面ライダー芸人」が二度放映になりました。そのなかでは、開発者たちもびっくりするようなトリビアも登場していたようで、ひとつは「近年のシリーズには毎年メイン玩具のどこかに数字が隠されている」……というもの。

玩具としては、特に意図したものではないそうですが、最新作では「「ガシャット」の形が数字の9に見える!」なんて囁かれているとか。開発者の皆さんもさまざまな反応を嬉しく受け止めているそうで「色々な見方があって、仮面ライダーへの愛を感じます!とのことでした。

幅広い世代に人気の仮面ライダーの玩具ですが、「今後も変わらず男の子が夢中になる、王道の“かっこいいヒーロー”になりきれる商品を追求していきたいです」「引き続き、ご期待ください!」とのことでした。幅広い世代に愛されながら、進化を続ける仮面ライダーの玩具。今後もどんな面白いギミックが登場するか、注目ですね!



(左)株式会社バンダイ ライダーチーム 関戸大彦さん 、(右)株式会社バンダイ MDチーム 守山朗子さん



取材協力/
株式会社バンダイ
http://www.bandai.co.jp/



文/外山ゆひら

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