特集2017年3月12日更新

一生に一度は見たい行きたい!世界遺産

世界人類共通の宝である世界遺産。今回は海外にある世界自然遺産・文化遺産を絶景写真とともにお届けします。また、今回は世界遺産に興味をもった方、より知りたい方、より深く関わりたい方向けに「世界遺産検定」の情報もお送りします。

世界遺産とは?

「世界遺産」は1972年の第17回ユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき認定された、顕著な普遍的価値を有する有形の不動産やそれに準ずるものが対象。過去から現在、未来へと引き継がれるべき、世界的に共通して保存されるべき遺産のことです。

世界遺産は以下の3つに分類されます。

文化遺産人類の歴史が生み出した、記念物や建造物群、文化的景観など
自然遺産地球の生成や動植物の進化を示す、地形や景観、生態系など
複合遺産文化遺産と自然遺産、両方の価値を兼ね揃えているもの

特選!世界の自然遺産・文化遺産

それでは、世界中にある世界自然遺産・文化遺産に指定されている名所の中から、特に人気のある場所を中心にご紹介します。名称・概要については「世界遺産検定」の「世界遺産リスト」を参考にさせて頂きました。

アンコールの遺跡群

カンボジア王国にある、アンコール朝の栄華を伝える聖なる遺構。1992年、文化遺産に指定されました。

数百年もの間、密林にひっそりと佇んでいた「アンコール遺跡群」。9世紀からおよそ600年にわたってインドシナ半島に栄えたアンコール王朝が生み出した遺跡は、1992年に世界遺産に登録されました。東京23区に広さに相当するエリア内に多く残されている遺跡、中でも世界最大の石造寺院「アンコール・ワット」は、日本人にも人気の観光名所で、訪れる者を魅了し続けます。

マチュ・ピチュ

ペルー共和国にある、インカ帝国の面影を残す謎の空中都市。1983年に複合遺産として指定されました。

標高2450メートルに位置する古代インカ帝国の遺跡で、地上からはその姿が見えないことから「空中都市」の異名をとっています。
アンデス文明は文字を持たないため、いまだ謎の多いマチュピチュは、世界遺産であるだけでなく、新・世界七不思議のひとつにも選ばれています。

文化交差路サマルカンド

ウズベキスタン共和国にある、東西文化の交差点となった「青の都」。2001年に文化遺産に指定されました。

ウズベキスタンの古都・サマルカンドは、東西の文化をつなぐシルクロードの要衝として栄えた歴史をもち、「サマルカンド 文化交差路」として世界遺産にも登録されています。
13世紀のモンゴル軍の遠征によって廃墟と化したこの街を再興したのが、英雄ティムールでした。サマルカンドは、美しい青の建造物が印象的なことから「青の都」と呼ばれています。

グランド・キャニオン国立公園

アメリカ合衆国にある、20億年もの地球の歴史が刻まれた大渓谷。1979年、自然遺産として登録されました。

グランドキャニオンの渓谷の深さはなんと平均1200メートル。東京スカイツリーがおおよそ2つ分ほど、と考えると、その渓谷の深さがどれだけ深く自然によって削られたのか、というのが分かります。
また、その渓谷は幅6kmから22kmと広く、さらに全長は446kmにもなります。
東京から名古屋までのJRの営業キロ数が366kmである事を考えると、とてつもない深い谷が東京から名古屋よりも長く続いている、というとてつもないスケールの自然の彫刻、それがグランドキャニオンであることが想像できるかもしれません。

ウルル、カタ・ジュタ国立公園

オーストラリア連邦にある、「偉大な祖先」が眠るアボリジニの聖地。1987年に世界自然遺産、1994年に世界文化遺産とあわせて複合遺産に登録されました。

「エアーズ・ロック」の通称で知られる、世界で2番目に大きい一枚岩「ウルル」と、一枚岩が割れてできた奇岩群「カタ・ジュタ」。
悠久の歳月が造り上げた壮大な景観から、ウルルは「世界の中心」と呼ばれることもあります。
(中略)
ここを訪れたらぜひ見たいのがサンセット。赤茶色のウルルが夕陽に照らされて真っ赤に染まる一瞬はまさに「感動」の一言です。

ヴェネツィアとその潟

イタリア共和国の、東方貿易で栄華を極めた水の都。1987年、文化遺産に登録されました。

美しき「水の都」として世界に名を馳せる、イタリア北部の都市ヴェネツィア。運河が張り巡らされた島内には車の乗り入れができず、移動手段はボート。極上の非日常感が味わえる、ロマンティックな夢の島です。

隊商都市ぺトラ

ヨルダン・ハシェミット王国にある、古代ナバタイ王国の隊商都市。1985年、文化遺産に登録されました。

ペトラ遺跡はヨルダン西部の渓谷地帯にある50以上の史跡群からなる世界遺産で、砂岩の岸壁から削りだされた修道院や円形劇場、列柱と凱旋門など、ローマ風の建築物が特徴です。中でもエル・カズネ(宝物殿)は、映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』やゲーム『トゥームレイダー』シリーズなど、数々の映像作品の舞台になってきたことで世界的に超有名。

サナアの旧市街

イエメン共和国にある、中世アラビアの風景を今に伝える街。1986年に文化遺産に指定されました。

世界遺産に登録されている首都サナアの旧市街地。1.5km×1kmの城壁内に、粘土とレンガで作られた建物が6500棟も密集しているそうです。古いものは1000年以上も前の建物で、中世の街並みをそのまま残す「人が住む世界最古の街」。

しかし武力紛争の激化による破壊と管理不全を理由に2015年には危機遺産に指定されています。「2016年世界生活環境調査(Quality of Living Survey)‐都市ランキング」によると、「個人旅行に向いていない都市」ワースト3位となっています。

一方で個人の安全度が低い都市はどこでしょうか? ワースト10を一覧にすると、
ワースト1(230位)・・・バグダッド(イラク)
ワースト2(229位)・・・ダマスカス(シリア)
ワースト3(228位)・・・サナア(イエメン)

テ・ワヒポウナム

ニュージーランドの、氷河作用と地殻変動が生んだ豊かな景観。1990年に自然遺産に指定されました。

映画『ホビット』のロケ地として知られるニュージーランド。その中でも南島にある「ミルフォードサウンド」は、世界中のトラベラーを魅了する景勝地です。フィヨルドランド国立公園(テ・ワヒポウナム)にあり、ユネスコの世界自然遺産にも登録されている世界屈指のフィヨルドです。

ヌビアの遺跡群

エジプト・アラブ共和国にある、危機を逃れたプトレマイオス朝の遺跡群。1979年に文化遺産に指定されました。

ギザのピラミッドと並び称されるエジプトの至宝、アブシンベル神殿。アブシンベル神殿を中心とするヌビア遺跡群は「アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」として世界遺産に登録されているだけでなく、世界遺産創設のきっかけとなった遺跡でもあります。

イグアス国立公園

大瀑布が生み出す動物たちの楽園。アルゼンチン共和国とブラジル連邦共和国にまたがり、それぞれの国で別々に世界遺産に指定されています。アルゼンチンは1984年に、ブラジルは1986年に自然遺産に指定されました。

アルゼンチンとブラジルの国境をまたぐ「イグアスの滝」。約4kmの間に大小およそ300もの滝が段を成して連なり、ダイナミックな轟音を響かせながら大量の水が流れ落ちています。北米のナイアガラの滝、アフリカのビクトリアの滝と並ぶ世界三大瀑布のひとつですが、滝幅、水量のスケールは他の二つの滝をはるかに凌駕しています。

サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群

ロシア連邦にある、西欧文化を取り入れたロシアの水の都。1990年に文化遺産に指定されました。

かつてロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルクは「ロシアで最も美しい街」と呼ばれています。旧市街のサンクトペテルブルク歴史地区を含め36の建造物が世界遺産に登録されています。なかでも世界三大美術館の一つ、エルミタージュ美術館は必見。世界の巨匠の美術作品はもちろん、建物自体も豪華そのものでため息が出るほどです。

黄山

中華人民共和国にある、山水画のような雲海に包まれる山。1990年に自然及び文化の複合遺産として指定されました。

今日の絶景は、中国の景勝地、黄山。仙人が住んでいそうな神秘的な景観から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」とも言われるそうです。
天空を満たす雲溜まりで
ぽっかりとあたまだけ風に吹かれている天上の山々は
まるで温泉につかってこの世の四方山話をしているようで
眺めているとなんだかほっこりするのです

仏陀の生誕地ルンビニー

ネパール連邦民主共和国にある、ブッダ生誕の地とされる仏教四大聖地のひとつ。 1997年に文化遺産に指定されました。

ルンビニ観光は基本的に、仏陀(ぶっだ)生誕の地として整備されている広大なエリアに並ぶ仏教建築群を見て回るプログラムになります。各国の仏教建築物が釈迦牟尼(しゃかむに)生誕の聖地に林立していますので、そのバラエティー豊かな建築様式を眺めてみてください。
仏教のお寺というとある程度日本人には共通のイメージがあるはずですが、ルンビニにはデザインの大きく異なる仏教建築が並んでいます。アジアを中心に世界各国から集まる信者の姿もさまざまですので、いい意味でのカルチャーショックを受けられるはずです。

受けてみよう!世界遺産検定

世界遺産検定とは?

これまで14万人が受検、8万人以上が認定

2006年に始まって以来、受検者は年々増加。これまでに約14万人が受検して8万人以上が認定されているとのこと。また、受検者の年齢層は10歳未満から90代までと幅広く、女性がやや多い傾向にあるそうです。
今年は3月12日、7月9日、9月10日、12月17日に開催されることが決定しています。

開催月3月・7月・9月・12月(年4回)
開催地全国主要都市
受検料4級3,000円~マイスター19,000円(税込)
解答形式マークシート(マイスターのみ論述)
申込方法インターネットまたは郵便局での申し込み

検定のメリット

世界遺産検定で学ぶことにより、一人ひとりが生きていく上で拠り所となる豊かな知識を身に付けることができます。そうした世界遺産の知識は、旅行の時だけでなく、進学や就職、仕事など、人生のさまざまな場面で役に立ちます。

公式サイトによると210校を超える大学、短期大学のAO・推薦入試において世界遺産検定が評価されているといいます。さらに、就職活動でのPRにも役立つようです。

世界遺産に関する知識は、旅行・観光業界であれば商品企画や添乗業務、代理店窓口業務などに、商社やマスコミ、国際機関であれば、事業企画やビジネス上のコミュニケーションツールとして役立てることができます。
(中略)
現在は旅行業界だけでなく商社・金融・マスコミ・エアライン業界などにおいても教養としての世界遺産学習と世界遺産検定が注目されつつあります。

世界遺産検定を受けてみよう!

3月12日(日)は第27回の世界遺産の検定日。次回第28回の検定日は7月9日(日)に開催されます。ネット・郵便局による申し込み受け付け日は3月17日(金)から。世界遺産検定に興味のある方、世界遺産の知識に自信のある方は、一度挑戦してみては?

第28回検定の概要

検定日2017年7月9日(日)
申込方法インターネット・郵便局
ネット申込期間2017年3月17日(金)~5月31日(水) 17:00
郵便局申込期間2017年3月17日(金)~5月24日(水)
受検票到着日2017年7月1日(土)
合否結果マイページ表示2017年7月31日(月)
結果通知到着日2017年8月中旬
実施級マイスター、1級、2級、3級、4級
開催都市札幌、仙台、水戸、宇都宮、前橋または高崎、さいたま、千葉、松戸または柏、東京(23区)、東京西部(多摩地区)、横浜または川崎、新潟、金沢、松本、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄
会場の詳細は3月中旬よりお知らせいたします。

受験の申込方法についてはこちら。

その他、詳細については世界遺産検定の公式サイトを参照ください。

世界遺産検定を所持しているタレント

芸能界で活躍しているタレントの方の中にも、世界遺産検定を所持している方がいます。今回はその中から一部をご紹介。

鈴木亮平

鈴木には意外な趣味がある。なんと「世界遺産検定1級」を持つほどの“遺跡マニア”なのだ。その知識は、『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)で世界遺産のウンチクを披露し、博学で有名な林修(50)に舌を巻かせるほど。

鈴木亮平さん以外にも芸能界で世界遺産検定で認定を受けている人たちがいます。

磯山さやか

グラドル・バラドルとしても活躍中の磯山さやかさんも世界遺産検定3級を保持。

また、磯山は2010年に人類共通の財産・宝物である世界遺産についての知識・理解を深め、学んだ内容を社会へ還元することを目指した「世界遺産検定」を受験。見事合格し、3級の資格も保持している。

才木玲佳

キュートなルックスと筋肉ムキムキのボディのギャップで最近人気上昇中の才木玲佳さんも3級を保持しています。

こうしたたくましさに加えて、なんと漢字検定準1級、世界遺産検定3級も保持しているという才媛である彼女。才色兼備の彼女ならではの活躍に、今後もアイドル&格闘界隈のみならず、多くの男性からの熱視線が注がれそうだ。

加藤るみ

元SKE48で現在“釣りアイドル”として活躍中の加藤るみさんも、3級を保持。


世界遺産、一度は訪れたくなる場所を紹介してみたつもりですが、いかがでしたか? また、世界遺産に興味のある方には、「世界遺産検定」の受験もオススメです。