特集2017年2月19日更新

女子も燃える!萌える!今プロレスが熱い

2月19日はプロレスの日だってご存知でしたか?力道山、アントニオ猪木、ジャイアント馬場、タイガーマスク、闘魂三銃士、四天王プロレス…かつて日本中を熱狂させたプロレス、その熱が最近戻りつつあるといいます。かつてはプロレスと言えば男性の観るものでしたが、最近のプロレス熱の発生源となっているのは…女性!最近のプロレス事情を探ります。

「プロレス女子」急増で変わるプロレス会場

いま観客席で目立つのは、コアな男性ファンではなく若い女性たちである。ボンボンで飾り付けたレスラーの名前入りうちわを振りかざす様子は、さながらアイドルのコンサートのようだ。お目当てと思しき茶髪のイケメンレスラーが関節技を決められて苦悶の表情を浮かべると、「キャー!」と悲鳴が上がる。

しかしそのイケメンは見事な逆転勝利を収めた。レフェリーに手を上げられると、観客席からは黄色い声とともに拍手喝采。花道を引き揚げるレスラーを見送るリングサイドでは、感激のあまり涙を浮かべる女性客の姿もあった。

プロレス実況アナが語る”プ女子のいる光景”

新日本プロレスの実況を長年担当し、「もえプロ♡女子のための“萌える”プロレスガイドブック」などの著書で女性にプロレスの魅力を伝えている「プ女子の伝道者」清野茂樹アナに、プ女子についてお聞きしました。

― 清野茂樹アナは長年、新日本プロレスの実況を担当されているわけですが、最近のプロレス人気の再燃、中でも女性ファン…いわゆる”プ女子”の増加というのは会場にいて実感されることはありますか?

(清野)実感はありますよ。特にリングサイドに女性ファンがすごく増えました。私達がいる放送席の周りはほとんど女性です。7~8年前と比べると考えられないくらいの勢いです。
やはり選手に少しでも近いところで見たい、という思いがあるかもしれないですね。タオルやキャップなどの応援グッズを身に着けて観戦している女性ファンが多いですね。

― 女性ファンが増えたということは、選手も意識されているのでしょうか?

(清野)棚橋弘至選手やオカダ・カズチカ選手、真壁刀義選手といった選手からも、女性ファンが増えたねって話は出てきますよ。オカダ選手も(新しいファンが増えるのは)いいことだって言っています。でもまだまだファンは増えるはずだし、現状には満足していないとも言ってました。

― 女性ファンが増えた理由はなんだと思いますか?

(清野)全体的にイケメンの選手が多くなってきましたね。体型も逆三角形の細マッチョで、コスチュームも派手になってきた、そういった選手が増えたことで、リング上の華やかさが上がってきましたよね。かつての昭和プロレスの頃は強くて怖い、人間離れした怪物的なレスラーたちの非日常空間でしたが、今はもう少し、良い意味でレスラーたちが身近な存在になってきたのが大きいと思います。

― なるほど。他には?

プロレスって他のエンタメに比べて距離感が違うんです。コンサートなんかと比べても、リングまでの距離がすごく近い。リングサイドにいれば目の前で場外乱闘が起きたりするし、入退場の時には選手の体に触ることも出来る。そもそも、試合前の会場のロビーに選手がいたりしますからね。写真もOKだし、自由度が違うんですよ。
最近はサイン会や握手会といったイベントも増えて、女性ファンが積極的に参加しています。
プロレスというエンタメの”近さ”と”自由さ”に世の女性たちが気づいたんだと思いますよ。
この流れは今後も広がっていくと思います。今の新日本はどんどん若返っていって世代交代も早くなっていますから、今から興味を持った人にも、わかりやすいと思います。

清野茂樹アナプロフィール

2006年にフリー転身後、FIGHTING TV サムライで新日本プロレスの実況を担当。新日本だけでなく、WWE、UFCといった世界のメジャー団体の実況も行っている。2010年からラジオ日本のプロレス番組「真夜中のハーリー&レイス」のパーソナリティも努めている。
著書に「もえプロ♡女子のための“萌える”プロレスガイドブック」「もえプロ・スペシャル オカダ・カズチカ 」「もえプロ・スペシャル棚橋弘至 」などがある。

「プロレスラーに会える居酒屋」がある!

最近、バラエティあふれるさまざまなスタイルの試合で女性を中心に人気急上昇の団体があります。熱く、激しいハードな試合や華麗な空中殺法だけでなく、お笑いありダンスあり歌あり…あらゆる切り口で見る人を飽きさせない、それがDDTプロレスリング(通称・DDT)です。
このDDTが経営する居酒屋が「エビスコ酒場」。この店はなんと現役のプロレスラーが料理を作り、接客も行ってくれるんです。ファンにとってはたまらない店ですね。
このエビスコ酒場の店長で、DDTの飲食店経営部門の会社「DDTフーズ」の代表取締役社長でもあるのがKUDO選手。DDTの最高峰のベルトである「KO-D無差別級王座」を過去に4度も戴冠している名選手なんです。このKUDO選手に、エビスコ酒場のこと、DDTのこと、KUDO選手本人について、語ってもらいました。

場所は新宿歌舞伎町のど真ん中、旧コマ劇前、現在のTOHOシネマズの真ん前にあるビルの地下1階。店はそれほど広くなく、20人も入ればいっぱいになりそうな広さ。訪問したのは開店して1時間後でしたがすでに半分ほどがうまっていて、1時間のインタビューが終わった頃には店内は満席になっていました。

社長レスラーが語る「プロレスラーが居酒屋を経営する理由」

― DDTは2009年にオープンしたこの「エビスコ酒場」の他に「ドロップキック」や「Bar Lounge SWANDIVE」といった店舗を経営されています。店舗経営を始めた、そもそもの目的はなんだったのでしょう?

プロレスというのは激しいスポーツですから、いつまでも長く出来るものではないんです。リタイア後のセカンドキャリアのためという一面もあります。
もちろん、もうひとつにはファンとのふれあいのためというのもあります。この店にやってくるファンからダイレクトに感想や意見を聞くと刺激になります。

― 歌舞伎町のど真ん中という好立地。ファンだけでなく一般のお客さんもいらっしゃると思いますが、ファンとファン以外ではどのくらいの割合でしょうか?

半々といったところですね。外国人の観光客の方も来たりしますよ。DDTのことを知らずにたまたまふらっとこの店にやってきて、興味を持ってくれて試合にも…という人もいてファン層が広がっていくこともあるので、そういう点でもこの店の存在は意味のあることだと思います。

― 当初オープニングスタッフだったKUDO選手は、2010年に店長になりました。そして昨年には飲食部門を運営するDDTフーズの代表取締役社長にも就任されています。経営者とプロレスラーとの二足のわらじは大変ではないですか?

社長に就任してまだ間がないのですが、他の会社の社長さんとも話す機会が増えまして、そこで経営とプロレスは似た部分があるということに気付かされました。例えばどんなに美味しい料理を出しても出す人間の性格が最低だったらお客は離れますよね。プロレスも強いだけじゃダメ。人気商売ですから、ファンに応援される存在にならないと。

― なるほど、料理以外の接客やお店の雰囲気などにも気を配っているわけですね。とは言えもちろん料理が美味しくないとお客さんも来てくれないですよね。エビスコ酒場のオススメ料理を教えて下さい!

この店は当初新鮮な豚肉を使った料理を提供する店としてスタートして、その後試行錯誤して今の無国籍料理の居酒屋スタイルになったのですが、メニューもどんどん改良していって、今残っているのは定番メニューばかりなんです。

― なるほど!全てがオススメということなんですね! とは言え、これだけは食べておけ、という料理もあると思います。教えてください!

そうですね、朝びき(朝しめたばかり)の新鮮な豚肉を、特別な食肉市場と直接取り引きして仕入れていますから、豚肉の料理はどれも美味しいですよ。特にこの「豚ホルモンの“最強”ガーリックソテー」はお酒も進むと思います!

― (早速いただく)おおっぷりっぷりのすごい歯ごたえ! ガーリックの風味も肉にあってて美味い! 他には何かありますか?

そうですね肉以外では…この冷やしトマトとか…

― えっ冷やしトマト? (いただく)あれっこのすっぱ甘いドレッシングがトマトとメチャクチャあってて美味しいんですけどこれは…?

刻んだ甘らっきょうが入っているんです。うちのオリジナルですね。

― なるほど、どのメニューも工夫が凝らされていて全部定番と言うのもうなずけます! 追加でホッケとヤゲン軟骨のフリット、お願いします!

「ファンは自分を映す鏡」

― 最近、プ女子なんて言葉もあって、プロレスを見る女性ファンが増えていますよね。それは意識されますか?

確かに増えていますね。リングの上からもよく見えますよ。話を聞くとバンドや宝塚なんかのおっかけをしてた女性がプロレスにハマってくれているようですね。ただ、意識するかっていうと実はそんなにしていないんです。ファンは自分を映す鏡ですから。例えば自分が若い女の子向けのスタイルの試合したとしても(無理しているのがわかって)離れていきますよ。若い女性の興味はただでさえ移り変わりやすいですからね。自分はプロレスをちゃんと見てくれる人に向けて試合をするようにしています。

3・20は「スイッチ」が入るかも

― 3月20日さいたまスーパーアリーナでDDTの旗揚げ20周年記念興行というビッグマッチが開催されます。KUDO選手はPRIDEなどの格闘技で活躍した、大山峻護選手とタッグを組んで、高山善廣・ディック東郷選手との試合です。

この4人の中で自分が一番、最年少なんですよ。最近はDDTの中でも年上の方なので、初心にかえって新鮮な気持ちで望めそうです。タッグパートナーの大山峻護選手は格闘技で実績のある選手ですが、プロレスは初めてということなので、一緒にチャレンジしていきたいと思っています。

― どの選手もすごい経歴のビッグネーム揃い。注目度も高そうですね。

高山選手に勝ったことのあるDDTの選手はまだいないと思いますし、東郷選手も存在感の大きい選手。2人とも高い壁だからこそ乗り越えたい。

― KUDO選手は2015年に膝の靭帯を断裂する大怪我をして、昨年復帰しています。痛みや恐怖心といった影響は残っていますか?

靭帯の再建手術をして、昨年末に復帰しましたが、今でも寒いと痛みが出るし、腫れたりもします。着地の際に断裂したので、高いところから飛び降りる技は今でも抵抗は少しありますよ。ただ、練習でも少しずつ(着地の)高さを上げていったり、出来ることを増やしていったりしてリハビリは続けています。
でも…そんな状態も気にならなくなるというか、死んでもいいやっていうスイッチが入ることが年に数試合あるんです。3・20はそんなスイッチが入りそうな予感がしているんです。

― スイッチの入ったKUDO選手の試合、期待できそうです! この試合のあとの目標はありますか?

やはりKO-D無差別級のベルトですね。この高い壁を乗り越えることで、ベルトへの道が開けてくると思うんです。このベルトは過去に4回巻いていますが、またチャレンジしたいですね。

居酒屋経営とプロレスラーの2足わらじを履くKUDO選手にお話を伺いました。プロレスラーの方が経営・そして料理や接客も行う「エビスコ酒場」、味の方も絶品ですので、興味のある方はぜひ一度足を運んで見てください。
また、インタビューの中で話題にあったように、DDTは3月20日、さいたまスーパーアリーナで「Judgement2017~DDT旗揚げ20周年記念大会~」を開催します。
エビスコ酒場店長・KUDO選手が出場するだけでなく、DDTが提供するエンタメの全てが詰まったこの興行、いろいろなプロレスの可能性が見えることになると思います。プロレスを初めて見るという方には、ちょうどいい興行だと思いますので、もし興味を持った方がいましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。

向かって左はKUDO選手と同じくDDT所属のプロレスラー・伊橋剛太選手。エビスコ酒場の料理長を務めています。

「Judgement2017~DDT旗揚げ20周年記念大会~」

日時:2017年3月20日(月・祝)
開場:12:30 開始:14:00
会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ

■対戦カード
○メインイベント~グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合
<王者>HARASHIMA vs 竹下幸之介<挑戦者>
※勝者には賞金200万円が贈呈されます。
○KO-Dタッグ選手権試合
<王者組>船木誠勝&坂口征夫 vs 石川修司&遠藤哲哉<挑戦者組>
○大山峻護プロレスチャレンジマッチ
高山善廣&ディック東郷 vs KUDO&大山峻護
※その他のカード、また詳細については公式サイトを確認下さい。

女子プロレスとプロレス女子

ここまで説明してきたのはいわゆる男子プロレスラーが中心の団体。では、女子プロレスの現状はどうなのでしょうか?
女子のプロレス・格闘技に詳しいライターの藤村幸代さんに話をうかがいました。

女子は男子プロレス以上に団体が細分化されてます。ただ団体ごとに個性もはっきりと別れていて、ファン層も大きく変わっています。

例えばかつて女性に絶大な人気を誇ったクラッシュギャルズの流れを汲むセンダイガールズプロレスリング(以下・仙女)などは女性ファンは多いですね。仙女の代表を務める里村明衣子選手は元クラッシュギャルズ(注:全日本女子プロレスの長与千種とライオネス飛鳥によるタッグチーム。1980年代に絶大な人気を誇った)の長与千種選手が立ち上げたGAEA JAPAN(ガイア・ジャパン)でデビューした選手。長与選手の一番弟子である里村選手が立ち上げた団体ということもあって、昔からクラッシュギャルズやガイア・ジャパンを応援していた女性ファンが、今も応援しているんです。何より里村選手の佇まいが、女性から見てもかっこいいいんです。男性ファンと女性ファンの割合は半々くらいでしょうか。
クラッシュギャルズと言えば、長与選手もMarvelous(マーベラス)という団体を立ち上げていて、こちらも女性人気が高いんです。クラッシュギャルズファンと言うと、年配の方が多いと思われがちですけど、実はそうでもなくて最近はYoutubeなど動画サイトで当時の映像を見てハマったという若い女性も多いんです。

また、元JWPの尾崎魔弓選手のOZアカデミーも女性ファンは多いですね。

対象的に、スターダム東京女子プロレスといった、アイドル系の選手が多い団体は、やはり男性ファンが中心になります。

女性にオススメ!な女子プロレス団体と選手

女性ファンが多い団体だけでなく、男性ファン中心の団体も、女性に観に来てもらいたいと思っていますよ。前述のスターダムや東京女子には、レディースシートといって女性専用の席がありますし、我闘雲舞(ガトームーブ)という団体は女性優先入場というシステムをとっています。
元々女子プロレス自体が女性ファンに支えられてきたというのもありますが、男性ファンだけだと頭打ちになる、というところも本音としてあるのかもしれません。女性向けチケットは団体によって変わりますが、1,000円と男性に比べて格安だったり、女性だけの専用ゾーンがあったりして、女性が入場しやすくなっていますから、一度観に行ってみると、男子プロレスとはまた違う世界があって、新鮮だと思いますよ。
まず、仙女はスポーツライクなスタイルで、女性が見てもかっこいいと思うはずです。代表の里村選手は現在の女子プロレス界のトップと言ってもいい存在。

仙女の橋本千紘選手はキャリアは浅いですがアマレスで高い実績を持ち、本格派のスタイルで早くもベルトを巻いてプロレス大賞の新人賞を受賞するなど将来有望な存在です。

里村選手と並んで女子プロレス界のトップに立っているのがSEAdLINNNG(シードリング)の高橋奈七永(たかはしななえ)選手。SEAdLINNNGには以前、顔面崩壊マッチとして物議を醸した世志琥(よしこ)選手も在籍しています。線が細い選手が多い女子プロレス界の中で、重量感のある「プロレスらしいプロレス」をしています。仙女と並んで、満足度が高いプロレスを見せてくれます。
長与千種選手のマーベラスに所属する彩羽匠(いろはたくみ)選手は、背が高くて見た目も宝塚の男役みたいなかっこいい女の子。また門倉凛選手からはスターの匂いを感じますね。マーベラスは女性ファンが多いから観戦に行きやすい団体だと思います。

アイドル的な容姿の選手が多いスターダムの中でも紫雷イオ選手は2年連続でプロレス大賞の女子プロレス部門を受賞しています。また美闘陽子選手、宝城カイリといった、ルックスだけではなく体もしっかりしていますし、繰り出す技も美しくかっこいい。憧れる女性は多いと思います。スターダムは女子プロレス界でも大手で、後楽園ホールで定期的に開催していますし、大きな会場でも試合しています。女性専用の観戦エリアもあって、敷居も低いと思いますね。

アイドル路線と言えば、我闘雲舞はアイドルユニットを結成して、試合会場以外でもライブ活動をやっていて、CDも出しています。メンバーの里歩選手は、まだ19歳ですが小3からリングに上がっているので、もうキャリア10年になります。

フリーで活躍している志田光や朱里は、女性が憧れるアスリートタイプ。腹筋も割れてて、すごくかっこいい体をしてるんですよ。

女性が女子プロレスを見る時、男子プロレスとの一番の違いは、同性だけあってよりリアルに、選手を自分に重ね合わせる事が出来るところかもしれません。だから試合を見て勇気をもらったり、自分も頑張らなきゃと思ったり、思いを託したりしやすいんです。見た目の部分でも、コスチュームも着てみたいと思ったり、志田や朱里みたいなかっこいいボディになりたい、参考にしたいって思いますよね。最近、女性も筋トレブームですからね。
あとは単純に、女性もかわいい女の子が好きですからね。ももクロも女性ファンは多いですし、そういう目線だとアイドルよりも距離が近いですからプロレスは。応援が直接届きますし、試合が終わるとサイン会や物販にも出てくることもあります。目の前で頑張ってくださいと言えるので、応援しがいがありますよね。
そういう意味で、プロレス女子が女子プロレスにもハマる余地は充分ありますし、プロレスに興味はあるけどまだ観たことのない女性の方にも、女子プロレスを観て欲しいですね。

藤村幸代さんプロフィール

映像制作のディレクターからフリーライターに。プロレス・格闘技をメインに取材・執筆活動をしている。著書に「ママダス!闘う娘と語る母」、また構成として「絶対、読んでもためにならない本 矢野通自伝」「私は居場所を見つけたい~ファイティングウーマン ライカの挑戦~」「負けないで!」「走れ!助産師ボクサー」などプロレスラーや格闘家の自伝も手がけている。


AKBのコンセプト「会いにいけるアイドル」がプロレスの方にも影響してるとは。しかし今回の取材でわかったのが、プ女子の行動力!エビスコ酒場に来ていたとある女性にお話を聞いたところ、プロレスにハマったのは1年ほど前に、テレビで新日本プロレスのオカダ・カズチカ選手を見たことがきっかけだったらしいのですが、それ以来大阪に遠征にいったりするだけでなく、DDTなど他団体、大日本プロレスのデスマッチまで観に行くようになったんだとか。「蛍光灯が割れる音は聞いたほうがいいですよ」という名言をさりげなく言っていたのが印象的でした。

また本文の方で紹介しきれなかったのですが、藤村さんの話によると増えたのは女子だけではなく、ファミリーで観戦というのも増えてきているのだそうです。かつてのプロレス少年が大人になり、家族を持つようになって奥さんや子どもさんと一緒にプロレスを観戦…という人もいるみたいですね。そうなると意識するのは団体だけでなく、メディア側も女性やファミリー層を意識して表紙なんかがちょっとオシャレになったりしているんだとか。女性・子どもに浸透すると人気から文化になる、なんて説もありますが、この先プロレスはどう変わっていくのでしょうか。この記事を読んで気になったら、足を運んでみてくださいね。もしくは、プロレスラーに会える居酒屋、エビスコ酒場にも行ってみて下さい。味の方は保証しますよ!