特集2016年12月23日更新

1年の汚れを落として気持ちよく新年を。年末大掃除特集

もう師走も残りわずか、年末もすぐそこです。年末大掃除をする方も多いかと思いますが、なかなか大変ですよね。そこで今回は効率よく大掃除をするためのポイントをまとめてみました。新年を気持ちよく迎えるためにも、参考にしてみて下さい。

年末大掃除のポイントは? 

大掃除の前に…今のうちにやっておきたいこと

大掃除する箇所のチェックリストを作る

年末までに大掃除したい場所を書き出して、大掃除をする箇所リストを作ります。その際に掃除が必要なポイントが何箇所あるかも入れておきましょう。
家事の合間に進められるように、ポイント1箇所につき5分~10分を目安に考えていくと良いですね。例えば、掃除しておきたい場所として、トイレ・洗面所・浴室・キッチン・窓廻り、リビング・玄関と書き出します。

必要な掃除用グッズをまとめておく

チェックリストを作ったら、次に片付けや掃除に必要な道具を準備し、まとめて収納しておきます。例えば、雑巾(古いタオルをカット、100均でも可)やゴミ袋、歯ブラシ、綿棒、ゴム手袋、スポンジ、洗剤、ガラスクリーナーなど。

掃除のついでに不用品を捨てる

更に掃除のついでに、片付けも一緒にしていくと気持ちが良いですよ。
掃除をする箇所に、使っていないモノがあれば捨てる、出したままになっているモノがあれば収納場所に収める、これだけでもOKです。年末は捨て時ですよ。

こちらも早めにやっておきたい、浴室の大掃除前の準備

不要なものを片付けておく

お風呂場にありませんか?いつ開封したかわからない試供品のシャンプーや洗顔料など。古くなった液剤は肌にも良くないですから、思い切って捨ててしまいましょう。必要なものしかお風呂場になければ、大掃除当日に「これどうしようかな、捨てようかな」と迷う時間をなくせます。

掃除用具の保管方法の見直し

ブラシやスポンジが汚れていると、掃除のモチベーションも下がってしまうもの。カビが生えたりしないよう、保管方法を見直しておきましょう。床や台の上に直置きするのはNG。代わりにバーやフックなどにぶら下げるようにすれば、乾きやすく清潔な状態を保てます。ちなみに筆者宅では「創和 アヒルの便利キャッチフック」というアイテムを使用。スポンジを保管したり、掃除中に雑巾を一時的にかけたりできるので便利です。

天井をキレイにしておく

実はカビが生えていることが多い浴室の天井。壁や床を掃除してほっと一息つき、見上げた視線の先にカビが...なんてときのガックリ感は相当です(経験者)。掃除用のシートやワイパーを使って、時間がある時にサッと拭いておきましょう。一箇所でもきれいになっている場所があれば、大掃除を始める前のプレッシャーも軽減されます。

家の汚れに合わせて洗剤を使い分けよう

■お家の汚れは大きく3種類に分けられる
汚れの種類は大きく分けて3種類。たくさんの洗剤を用意する必要はありません。今年の大掃除では、洗面所など、洗剤置場の見直しをしてスッキリさせましょう。

汚れにあわせた洗剤を用意すれば、洗剤をアレコレ用意する必要はありませんよ!

トイレ用には「酸性洗剤」

酸性の洗剤と言えば、トイレ用の洗剤として使われています。尿席や水アカなどをスッキリ落としてくれます。頑固な汚れの場合は、汚れた部分に洗剤をかけ、時間を置いてから洗います。
素材によっては、素材をいためることがあります。また、時間を置きすぎてしまっても、素材をいためてしまう事があります。

食器用には「中性洗剤」

中性洗剤といえば、食器用の洗剤です。もちろん、食器以外にも様々な用途で使う事ができます。金属やプラスチック、ゴム製品などほとんどの素材に使う事ができます。
泡立ちがいいので、すすぎをしっかりする必要があります。

キッチンの油汚れには「アルカリ性・弱アルカリ性洗剤」

キッチンの頑固な油よごれに最適なのがアルカリ性の洗剤です。頑固な汚れもスッキリ落とせるので、かなり強力な洗剤です。使い方によって、素材をいためてしまったり、直接触って肌が荒れてしまう事があるので注意が必要です。取扱説明書をしっかり読んで、使い方を守って使うようにしましょう!
一般的な洗剤の多くは弱アルカリ性と言われています。アルカリ性の洗剤よりは弱い洗剤ですが、部屋中の汚れをスッキリ落とすことができます。エコ洗剤の代表、重曹も弱アルカリ性です。

「汚さない工夫」も大事

きれいにお掃除した部分には、専用のカバーやシートを使って汚れない工夫がおススメです。例えば、キッチンのレンジフィルターに、不織布のカバーをつけておけば、次のお手入れでは簡単なお掃除とそのカバーを取りかえるだけでOKです。
また、シーズンオフの家電もカバーをかけておけば次のシーズン、気持ちよく使う事ができます。専用のカバーがなければ、45リットル以上の大きさのゴミ袋も代用できます。「ゴミ袋」とプリントされていないゴミ袋もありますので、気になる方はプリントされていないモノを使ってみてくださいね。

足の踏み場もない「汚部屋」の攻略法

まずは「足の踏み場」を作る

そうです。まず手をつけなければならない問題は、その部屋に「足の踏み場」がないことに尽きます。
「足の踏み場」を作りましょう。そのために必要なのは床の上に落ちているものを速やかにまとめることです。

「床」が見えたら次は「棚に隙間を」

部屋の中に「足の踏み場」ができ、動き回ることが可能になりました。次の段階としては、その部屋にもともとあるところの収納スペース、棚などに眼を移し、そこに「本来入れるべきものではないのに無造作に突っ込まれているモノ」を引っ張り出して床同様に分類してしまいます。
もちろん、ついでに棚のナカミ全般に対してこの分類を行ってしまっても構いません。

とにかく「捨てる」!とっとかない!

さぁ、勢いに任せて野放図に放り込んだ「モノ」と再会する時が来ました。
しかしここで情にほだされてゴミを再度部屋に撒き散らしては元の木阿弥。「モノ」との再会は「勿体無いオバケ」との決闘の刻でもあるのです!

収納の片付け方5ステップ

片づけは単純作業の繰り返し。基本1~5の手順を何度も何度も繰り返し、ひとつひとつ根気よく実家にあるすべてのモノと向き合いました。

【基本1】
エリアを細かく分けます。このとき、範囲を狭く区切る。
広い範囲で始めると、時間と体力ばかりを消耗してしまい、達成感も片づいた実感も薄い。今日はリビングの引き出し、明日はキッチンのシンク下など、1、2時間で片づけ終わる範囲にするのがベスト。
【基本2】
中にあるモノすべてを出して把握します。全部出すのがコツ。
すべてを出したら3つに分ける

【基本3】
出したモノを分ける。
最初に、明らかに捨てるしかないもの(賞味期限切れ、使用期限切れ、破損しているモノ)をゴミ袋へ。

今使っているもの、今は使っていないけれどとっておくモノ、要らないモノに分けました。
【基本4】
要らないモノはゴミ袋に、要るモノだけを棚に戻します。
死蔵品を増やすべからず

【基本5】
今は使ってないけれどとっておくモノは、保留箱にまとめます。
半年たって、その存在を忘れるなら「要らないモノ」として処分。
このとき、保留期間を決めるため、箱に年月日を書いておく。
いつまでも置いておくのは死蔵品を増やすだけです。

お掃除をラクにする、ちょっとした小技

キッチン周りの油汚れを落とす意外なモノ

○油汚れに油がなじむ?

今回、洗剤のかわりに使うのは「食用油」です。台所の汚れの多くは、油にホコリや焦げなどが混じったもの。油性の汚れを食用油になじませ、布で拭き取るという方法です。
まず最初にハギレ布を用意します。油をほどよく吸収する綿素材のものがオススメ。そして、布に食用油を適量取ります。

玄関がすっきりする収納術

保育園・幼稚園・小学校も各自下駄箱があり、子どもたちは自分で靴をしまいますよね。
自宅でも自分で管理できるようぜひスペースを作ってあげてください。
玄関収納、まず最初にしたいことは?
まずは玄関に収納している靴を把握してみましょう。

放置するだけ、お風呂のお掃除方法

お風呂にある鏡の水垢をきれいにするには

お風呂に入って鏡を見たくても、水垢がひどくて見えないことってありませんか?

お風呂の鏡がウロコ汚れになってしまったらまずはコレを試して!
(1)”お酢”をたっぷり染み込ませたキッチンペーパーを鏡にくっつける
(2)半日程度放置し、水で洗い流す
※頑固なウロコの場合は、放置後、お酢を染み込ませたキッチンペーパーでこすり洗いをしてみてください。洗い流した後は、さっと水気をふき取って終了です。

お風呂場の床の黒ずみをきれいにするには

毎日お風呂やシャワーを使い、石鹸カスやお水がまざることでできる金属石鹸。これが黒ずみの原因です。この黒ずみを落とすには以下の方法を試してみてください。

<ちょっとした黒ずみ程度の場合>
(1)汚れたところに“ティッシュ”を敷き、“クエン酸水”をまきパックする
(2)しばらく放置
これだけですっきりキレイになります。

クエン酸で落ちない、頑固な黒ずみは

残念ながらクエン酸では落とせません。頑固な黒ずみの場合は、筆者も愛用している“サンポール”がおすすめです。

(1)汚れているところにティッシュを敷き、“サンポール水”をかけてしばらくパックします。
(2)1時間程度放置し、お湯で洗い流す
尚、サンポールの場合は匂いもきついため、しっかり換気をして、お子さんがお風呂場に入らないように注意してください。

掃除グッズの簡単整理術

バケツに、雑巾、ゴム手袋に、何種類もの洗剤とそのストック……。いざ掃除をする時に、必要なものがなかなか見つからなかったら、せっかくの掃除気分がダダ下がり。
そんな悲しい状況を避けるべく、まずは、掃除用品の収納の仕方を今一度見直してみましょう。

「逃げ恥」主人公みくりのお掃除テク

■1:クレンザー+歯ブラシが鉄板!キッチンの顔をピカピカに
キッチンの顔ともいえるシンクがキレイに保たれていると、キッチン全体が明るく、清潔に感じられます。
水アカやヌメリが気になるシンクには、クレンザーをつけたスポンジでこすっていきましょう。排水口のパーツは、酸素系の漂白剤で浸け置きし、頑固な黒ずみは古くなった歯ブラシでこすると、汚れがよく落ちますよ。
■2:三つ編みストッキングが大活躍!バスルームも怖くない
バスルームの気になる蛇口の手アカと水アカには、意外にも歯磨き粉が効果てきめん! 掃除用歯ブラシに歯磨き粉をつけてこすれば、ピカピカ輝く蛇口が蘇りますよ。
また、『逃げるは恥だが役に立つ』の第1話でみくりが実践していたのが、穿き古したストッキングをアレンジした“三つ編みストッキング”です。
■3:年末に向け要チェック!網戸は2つの「みくりグッズ」が大活躍
「いつもより部屋が明るい!」と平匡が感動したのが“網戸”。ついつい掃除するのが面倒に感じてしまう箇所ですが、こちらもみくりグッズがあれば問題なし!

「家政夫のミタゾノ」の家事テクニック

■ お風呂のカビ掃除の回数を減らす方法
ズバリ!「床ではなく、天井を磨くこと!」。天井にあるカビが胞子をまき散らし落ちてくることで、お風呂場全体にカビが生える原因となる。手の届かない天井の汚れを掃除するのは大変だが、上の汚れを落とさなければ足元がきれいになることはない。そこで、フロアワイパーに、キッチンペーパーを付け、エタノールを少量かけて天井を磨くことをお薦め。
■ カーペットの繊維に絡まって取りづらいゴミをきれいにするお掃除術
ゴム手袋で擦るのが一番。ゴム手袋の摩擦で静電気が発生し、カーペットの繊維に絡まった髪の毛やホコリを簡単に取ることでできる。
■ 家具にホコリが付きにくくする方法
柔軟剤を20倍に薄めた水で拭くと静電気が起きづらくなり、ホコリが付きにくくなる。また、お米のとぎ汁も効果抜群。とぎ汁に含まれる米ぬかの油分にはワックス効果があるため、汚れを取りながらワックスをかける効果も期待できる。
■ コップやグラスにこびり付いた水垢を落とす方法
食器洗い用のスポンジではなく、食品用ラップフィルムに歯磨き粉を付けて磨くと効果的。歯磨き粉は実は一番身近にある研磨剤。スポンジを使うと研磨剤の成分が穴に入り込んでしまい、効果が下がってしまうが、穴のないラップを使うことで研磨剤の効果を最大限に発揮させることができる。
ラップは四つ折りくらいにして使うのがちょうどいい。
■ 手垢汚れを落とす方法
ドアノブなどに付いた手垢汚れはセスキ炭酸ソーダ水を含ませた、メガネふきで拭くのがお薦め。
セスキ炭酸ソーダ水は手垢に含まれるたんぱく質やタバコのヤニの油分などに効果的なので、汚れを分解して浮かせてくれる。メガネクロスは普通の雑巾より繊維が細かく、汚れをかき出すのに最適。眼鏡のレンズを傷付けない素材なので壁紙も傷付けづらい。

大掃除の効率がアップする便利アイテム

手指消毒用の「エタノール」は掃除にも大活躍

皆さんのおうちに使っていない「消毒用エタノール」はありませんか? 手指消毒用に購入したけれど使いきれていない…とお嘆きの方はぜひお掃除に活用してみましょう!

大掃除に揃えておきたいグッズ

その1 使い捨てセット

掃除中の道具のお手入れって憂鬱じゃないですか? 使った雑巾を洗ったり、クリーナーを洗って干したり……。せっかくのやる気を道具に奪われることも多々。

ただでさえ大変な大掃除、ここは使い捨てできるグッズを積極的に取り入れていきましょう。しかも、お金はかけない方向で! 基本的に、そろえたいのはこんなグッズです。

その2 ウエス(古着で作る雑巾)

大掃除では、洗って使う雑巾よりも、使い捨ての「ウエス」が圧倒的におすすめ。

掃除を始める前に、クローゼットやタンスの中から要らない衣服を全部抜き出してください。くたびれたインナー、毛玉の目立つニット、色褪せしたスエット、ストッキング……全部、便利グッズに変身させましょう。

その3 ミニほうき・ミニちりとり

大掃除中には、ちょくちょく「今すぐこのホコリを集めたい」「小さなゴミをまとめたい」という場面が出てきます。濡れたウエスで拭いても良いのですが、結構手間に感じます。

そんなときお役立ちなのが小さな「ほうき」と「ちりとり」です。床のホコリ取りだけでなく、窓枠やサッシ、家具の隙間など、狭い場所をササッとキレイにするのに重宝します。

その4 メラミンスポンジ

水をつけてこするだけで汚れがとれる不思議なスポンジ。ハサミで簡単に切れるので、自分の好きな大きさ・形に切って使えるのも嬉しいですね。
すっかりおなじみの商品ですが、最近は可愛い形にくりぬかれたものや、カラフルなプリントがあるものなど、バリエーション豊富になっています。お掃除中のモチベーションアップにも役立ちそう!

「ナチュラルクリーニング」でエコなお掃除を

黄ばみに有効、クエン酸

毎日の「ぬれる」「乾く」を繰り返す洗面台は、水あかがたまってザラついたり、黄ばんだりしている可能性大。そこで今年は、ドラッグストアなどで手軽に手に入る「クエン酸」を使って、お掃除してみませんか?
ポットなどに付着した水あかに効果的ということで、キッチンで使用するイメージが強いクエン酸。じつはいろいろな場所の掃除に使える便利アイテムだったんです。今回は洗面台の黄ばみ落としを例に、その使い方を紹介します。

キッチン周りの油汚れに重曹を

魚焼きグリル、たしかにガンコですよね。触るほど嫌になる前に、一度ガッツリ汚れを落としましょう。
グリルやレンジ周りの汚れは「油汚れ」です。油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使います。
しかし、キッチン回りで洗剤って大丈夫? との声に、今回は「重曹」を使おうとおもいます。

お米のとぎ汁からも洗剤が

 手作り洗剤として重宝できるのが、お米の発酵水と柑橘発酵水。食べ物を無駄にせず、有効活用することができます。
「とぎ汁は有害な成分ではないので、お米の発酵水をスプレーした後、水で二度拭きする必要はありません。一方で、とぎ汁の発酵が進むと腐敗につながるため、その日のうちに使い切るようにしましょう。

最近注目度アップ「セスキ炭酸ソーダ」

最近コンビニや100円ショップでもよく見かけるようになった「セスキ炭酸ソーダ」。これって何?ブームになっているの?そう思っている人も少なくないはず。実はエコ掃除の味方として、一時は市場で完売になったほど売れているのだ。
「セスキ炭酸ソーダブームが起きたのは 13年末。最近ではお掃除達人の家事えもんがテレビ、書籍などでセスキ炭酸ソーダや重曹、クエン酸を使ったナチュラルクリーンを紹介し、あらためてブームになっています」(ロフト クリーン用品担当バイヤー)

いかがでしたか。「年末の大掃除をラクにするには普段から整理することが大事」という記事も一つならずあったのですが、それはまあ置いといて。気持ちよく新年を迎えるための手助けになれば幸いです!