転職情報サイト「キャリアバイブル」を運営するNEXERは、「前職よりも環境が悪くなってしまった経験に関するアンケート」の調査結果を2024年7月29日に発表した。
「人間関係」「労働環境」が理由で転職したのに、同じ問題にぶつかる
調査では、「転職したことによって、前職よりももっと状況が悪くなった経験はありますか?」と聞いたところ、「ある」が49.3%で「ない」が50.7%と僅差であることが分かった。
続いて、「その当時の、そもそもの転職理由を教えてください。」と聞くと、「人間関係」が30.6%で最多に。次いで、「労働環境」が29.6%、「個人的な事情(引っ越しやライフスタイルの変化など)」が14.1%、「職場の雰囲気」が9.5%だった。
つぎに、「転職したことによって、何が前職よりも悪くなりましたか?」と聞いたところ、「労働環境」が38.7%、「人間関係」が29.6%、「職場の雰囲気」が9.2%となった。
さらに「具体的にどのように前職よりも悪くなってしまったか教えてください。」とエピソードを聞いたところ、次のような回答があった。
●「労働環境」具体的にどのように前職よりも悪くなってしまった?
・従業員不足や給与の未払い(20代・男性)
・自分が以前のように動けなくなっていて、評価されなかった。(30代・男性)
・労働時間が長くなり給料が変わらなかった(40代・男性)
●「人間関係」具体的にどのように前職よりも悪くなってしまった?
・人間関係がギスギスしていたから(20代・男性)
・パワハラを受けたから(30代・男性)
・上司の人格が悪かった(30代・男性)
などが上がった。
また、「転職したことによってもっと悪くなってしまったのは何が原因だと思いますか?」と尋ねると、
・苦手な職種にチャレンジしてしまった(20代・女性)
・職場のリサーチ不足(20代・男性)
・業界研究をしっかりしなかったから。(30代・男性)
などの回答が寄せられた。
引き続き、「前職よりも状況が悪くなってしまったことで、再び転職しようと思ったことはありますか?」と質問。80.6%の回答者が「ある」と回答、「ない」は19.4%だった。
再び、その理由を聞くと、
●「再び転職しようと思った」その理由は?
・もっといいところに行きたいと思ったから(20代・女性)
・それらの経験を踏まえて転職することで、より良い環境に身を置けるから。(20代・男性)
・好きなことをしたいと思ったから(20代・女性)
・無理に続ける必要はないと思った(30代・男性)
といった回答だった。
この調査は、インターネットでのアンケート形式で事前調査に対して「転職の経験がある」と回答した全国の男女576人を対象に、2024年7月16日~22日に行ったものだ。