外国人観光客（インバウンド）向けの小売業を展開するラオックス・グローバルリテーリングは、東京・JR新宿駅東口から徒歩3分の場所に、新たな旗艦店「LAOX Grand Stage 新宿東口本店」を2024年9月25日にオープンした。
同日には、開業セレモニーと内覧会が開催された。登壇した代表取締役の西井剛さんは、細分化する顧客のニーズへの対応に向けた店舗が「LAOX Grand Stage」だと語った。
3分野の専門店を1階～3階で展開
ラオックス・グローバルリテーリングは、北海道・新千歳空港国際ターミナルや千葉県・成田空港第2ターミナル、東京・秋葉原など計6店を展開してきた。今回、新たにオープンした「LAOX Grand Stage」は、既存店舗とは一線を画す店作りを行っている。特長は各分野の専門性に特化していることだ。
1階～3階で構成される同店では、各フロアごとに屋号とテーマを設けた。それぞれのテーマに見合う商品とサービス、空間を掛け合わせた3つの専門店が展開する。単なるショッピング施設ではなく、「日本の美意識と創造力が織り成す空間、ステージ」だと説明している。
1階の「Luxe Black Stage」では、厳選された高級腕時計とアクセサリーを提供する。例えば、腕時計メーカー「OMEGA」や「ROLEX」、「SEIKO」などの時計がショーケースに並んでいる。香港に拠点を置く宝飾品販売最大手「周大福」も出店している。
2階の「Radiance Green Stage」は、高品質な美容と健康を提案する。有名家電メーカーの電動シェーバーやヘアドライヤー、脱毛器などの美容家電のほか、化粧水や健康食品といった商品も取り扱う。
3階の「Japanique Red Stage」は、日本の豊かな伝統と美を現代に伝えるフロアになっている。全国各地の銘菓やお土産品、ウイスキーなどの商品を販売。記者が足を運ぶと、3階のフロアで祭囃子のBGMを流す演出もあった。
将来的なスピンアウトも視野に
ラオックス・グローバルリテーリング代表取締役の西井剛さんは、各専門店をさらに魅力的なものにしていきたいと開業セレモニーで語った。今後の展開も視野に「将来的にはスピンアウトして、商業施設の中に『Luxe Black Stage』といった形で出店していくことをイメージして、今事業自体を進めている状況でございます」という。
西井さんは、「コロナ禍の厳しい状況の中で、皆さまにご支援いただいたと思っております。お客様や会場にいる方々を笑顔にすることで恩返ししていきたいと思っております。新たなラオックスとともに二人三脚で、ぜひお願いしたいと思っております。引き続きラオックスをご愛好いただきたいと思っております」と話した。