LIFULL(ライフル)の運営する老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL介護」は2024年9月19日、関東1都3県の有料老人ホームの費用相場、また各地域ごとに「高級老人ホーム」と「低価格老人ホーム」が多い市区町村のランキングを発表した。
今回は「東京編」を取り上げる。
高級老人ホームの多い街の1位は「世田谷区」 相場は入居一時金が2400万円、月額33万円
この調査は、有料老人ホームは高級化と低価格化の二極化が進んでいるなか、「高級老人ホーム」、「低価格老人ホーム」のそれぞれにおける価格の目安と、選択肢が多い地域について調べるもの。
「LIFULL 介護」の掲載データから関東圏の1都3県の費用相場と、「高級老人ホーム」、「低価格老人ホーム」がそれぞれ多い市区町村を調査した。
なお、定義については「高級老人ホーム」は入居一時金1000万円以上の料金プランを持つ有料老人ホームを集計。「低価格老人ホーム」は全国の有料老人ホーム費用相場(2024年9月時点の入居一時金660万円、月額費用24.9万円)よりも安い、「入居一時金500万円以下」「月額20万円以下」の料金プランを持つ有料老人ホームを集計した。
都内では、高級老人ホームが多い地域トップ3は、3位「練馬区」、2位「杉並区」、1位「世田谷区」という結果になった。また、低価格老人ホームが多い地域は、3位「町田市」「江戸川区」、2位「足立区」「八王子市」、1位「練馬区」だった。
世田谷区で、ほかの1都3県で比較しても抜きん出て多い結果だ。高級老人ホームの多い地域TOP3に入った練馬区は、最も低価格老人ホームがある地域でもあり、多様な有料老人ホームがある地域であるようだ。
また、低価格の有料老人ホームの多い地域では、23区以外もランクインした。有料老人ホームの価格は地価の影響を受けるため、低価格の有料老人ホームを探す場合、地価が高騰している23区よりも、八王子市、町田市、小平市など多摩地域までを検討の範囲に含めた方がいいだろう。
費用相場は「高級老人ホーム」で入居一時金が2400万円程度、月額33万円程度だった。「低価格老人ホーム」では入居一時金が49万円程度、月額17万円程度で費用相場を高級と低価格で比較すると、入居一時金には2,400万円、月額には16万6千円程度の差があることがわかった。
調査は、2024年9月1日時点でLIFULL 介護に掲載された介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームの料金プランデータから集計した。