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旧庁舎、町の震災遺構に=「犠牲者の魂、ここにある」―宮城県南三陸町長

時事通信 2024年7月1日 10時25分

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎の管理権が1日、県から町に戻り、町の震災遺構として保存されることになった。佐藤仁町長(72)は同日午前、同庁舎前を訪れ、津波で命を落とした職員らに向け献花。その後、報道陣の取材に対し「犠牲者の魂はずっとここにある。町の復興の姿をこの場所から見ていてくれたのではないか」と述べた。

 震災時、3階建ての庁舎は屋上を超える高さの津波に襲われ、住民の避難を呼び掛けていた職員ら43人が犠牲となった。現在は町の震災復興祈念公園内に赤茶けた鉄骨だけが残る。

 自身も庁舎で被災した佐藤氏は今後について、町の震災遺構として「庁舎を守っていきたい」と決意を語った。 

[時事通信社]

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