岸田文雄首相は３日、２０年ぶりとなる新紙幣の発行に合わせ、日銀本店（東京・日本橋本石町）を訪れ、発行業務などの説明を受けた。この後、植田和男日銀総裁と共に記者団の取材に応じ「新紙幣が国民に親しまれ、日本経済に元気を与えてくれることを期待したい」と語った。
首相は「実物を見て、世界最高水準の偽造防止技術や、目の不自由な方などに配慮したデザインを実感した」と強調。渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が描かれたことに関し「今、３０年ぶりに成長型の新たな経済ステージに移行しようとしている。日本の資本主義、女性の活躍、科学技術・イノベーションを代表する人物を肖像とする、時代にふさわしい紙幣だ」と歓迎した。
［時事通信社］