岸田文雄首相は１０日からの米国訪問に合わせ、韓国、オーストラリア、ニュージーランド（ＮＺ）との４カ国首脳会談を開く方向で調整に入った。日本政府関係者が４日、明らかにした。海洋進出を強める中国を念頭に「法の支配に基づく国際秩序」の重要性を改めて共有し、安全保障面での協力を確認する見通し。
米ワシントンで９日から開かれる北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議には、「アジア太平洋パートナー国（ＡＰ４）」として日韓豪ＮＺの４カ国も招待を受けている。中国が東・南シナ海で威圧的行動を繰り返し、太平洋島しょ国への影響力を拡大していることを踏まえ、４カ国として欧州各国に対し、警戒感を保つよう促す狙いもある。首相はＮＡＴＯとＡＰ４の協調や、インド太平洋地域での連携を確認したい考え。
［時事通信社］