【ロンドン時事】英下院（定数６５０）総選挙の投票は４日午後１０時（日本時間５日午前６時）に締め切られ、即日開票された。スターマー党首率いる労働党の獲得議席が単独で過半数（３２６議席）に達し、政権が交代する。スナク首相の保守党は歴史的惨敗を喫し、１４年間守ってきた与党の座を明け渡す。スナク氏は「労働党が勝利した。損失の責任を取る」と述べ、敗北を宣言した。
５日朝（日本時間同日午後）時点の開票状況によると、労働党３３２議席、保守党７０議席。ＢＢＣ放送の推計では、労働党の最終議席は４００以上に達する見込み。
スターマー氏は「今夜、全国の人々が声を上げた。彼らは変化を求めている。今こそわれわれが結果を出す時だ」と演説した。
保守党はモーダント下院院内総務、シャップス国防相、チョーク法相が相次ぎ落選。ほかの閣僚や重鎮も落選するとみられ、「壊滅的大敗」（英メディア）に見舞われる可能性もある。スナク氏自身は当選を決めたものの、演説で「申し訳ない」と支持者らに謝罪した。
［時事通信社］