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死亡職員「死をもって抗議」=メッセージや音声データ―兵庫県議会

時事通信 2024年7月16日 19時2分

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した職員が死亡した問題で、「死をもって抗議する」と記された本人のメッセージや、斎藤氏の音声データなどが遺族から県議会に提出されていたことが16日、分かった。この問題を調査する県議会の百条委員会は19日の会合で、これらの取り扱いを協議する。

 百条委の奥谷謙一委員長などによると、12日に遺族側から議会事務局にメールで届いたという。メッセージや音声データのほか、百条委での想定問答などが書かれた陳述書が添付されていた。職員は19日の百条委に証人として出頭する予定だったが、7日に死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。

 メッセージには「百条委を最後までやり通してほしい」「兵庫県のために資料を活用してほしい」とも記されていた。音声データには、斎藤氏が出張先のワインについて「まだ飲んだことがない。折を見てお願いします」と発言した内容が録音されていた。

 斎藤氏は16日の記者会見で、音声データに関し「どういった場面の話なのか詳細を承知していない。分かり次第回答する」と述べるにとどめた。

 百条委での証人尋問については、職員ら約50人が候補に挙がっている。同委は今後、対象者を絞り、8月中下旬には尋問を開始する見通し。 

[時事通信社]

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