横浜ゴムは２２日、米タイヤ大手グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバーの鉱山・建設用車両向けタイヤ事業を買収すると発表した。取得額は９億５００万ドル（約１４２０億円）の見込み。市場の拡大が期待できるオフロードタイヤ事業の強化に向け、強いブランド力を持つグッドイヤー社の事業を取り込む。
横浜ゴムはオフロードタイヤ市場のうち、農業・林業用機械向けや産業・港湾用車両向けで高いシェアを持つ一方、出遅れていた鉱山・建設機械車両向けの強化が課題となっていた。
買収は、関係各国の競争法に基づく承認を得られることが前提のため、完了時期は未定。取得費用のうち約３００億円は自己資金で、残りは借入金で賄う。
横浜ゴムの山石昌孝会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は同日、オンライン形式で記者会見し「買収によって鉱山・建設用車両向けタイヤ事業を確固たるものにし、競争力を発揮していきたい」と述べた。
［時事通信社］