SNSを通じ投資話を持ち掛ける「SNS型投資詐欺」に関わった疑いがあるとして、大阪府警特殊詐欺捜査課は23日、詐欺グループの拠点がある大阪府内のビル4カ所を一斉に家宅捜索した。SNS型投資詐欺に関わったグループの拠点摘発は全国初。
同課は最大約80人が関与している疑いがあるとみており、拠点にいる人物について、詐欺の容疑が固まり次第、順次逮捕する方針。
同課によると、捜索に入ったのは大阪市西区など4カ所にあるビル。各ビル内には詐欺グループの拠点が少なくとも10部屋あるという。このグループが関与した投資詐欺には複数の被害者がおり、被害額は最大で約9億5000万円に上るとみられる。
午後1時45分ごろ、府警の捜査員が一斉に4カ所のビルに突入。証拠隠滅や逃亡の恐れがあるため、「急襲型」の捜索となった。
家宅捜索の容疑は、2~3月に為替相場の上げ下げを予想して投資する「バイナリーオプション」の取引に関する指導料や商材購入名目で、20代女性から約90万円をだまし取ったほか、1月に30代女性にSNSで「勝率が80%に上がる商材がある」「92%の最上級商材もある」などとうその投資話を持ち掛け、計約237万円を振り込ませるなどした疑い。
[時事通信社]