２０２５年のＮＨＫ大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次の命日に当たる２４日、静岡県牧之原市の平田寺で法要が営まれ、杉本基久雄市長らが列席した。地元で大正時代から工芸品を扱う静波伝統技法研究社がつくった采配が市に贈呈され、郷土の偉人をしのんだ。市は観光誘客と地域の盛り上がりを目指し、「大河ドラマ活用推進室」を設置してさまざまな企画を準備している。
田沼意次は相良藩主から江戸幕府老中となって経済政策を推進し、「江戸のメディア王」として活躍した主人公・蔦屋重三郎が活躍した時代を支えた。ドラマでは渡辺謙さんが意次を演じる。「賄賂政治家」のイメージもあるが、地元では業績が評価され、肖像画は端正な顔立ちに描かれている。市政の采配を振るう杉本市長は「地元の活性化につながる千載一遇のチャンス。機運醸成を図りたい」と話していた。
［時事通信社］