総務省が２６日発表した７月の東京都区部消費者物価指数（中旬速報値、２０２０年＝１００）は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が１０７．４と、前年同月比２．２％上昇した。プラスは３５カ月連続。負担軽減のための政府の補助金がいったん終了したことで、電気代と都市ガス代が大幅に上昇した。
電気代の上昇率は１９．７％（前月は１０．８％）と１年６カ月ぶりの高い伸び。都市ガス代の上昇率も１１．９％（同３．８％）と１年４カ月ぶりの高さとなった。政府の補助金が６月使用分（７月請求分）からなくなった影響が出た。ただ、政府は８～１０月使用分について補助を再開する方針で、一時的に指数を押し下げる要因になりそうだ。
生鮮食品を除く食料は２．６％のプラス。昨夏以来伸び率は低下基調にあるが、肉類と穀類はそれぞれ５％を超える上昇だった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は２．２％の上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数の伸びは１．５％と、２２年８月（１．４％）以来の低さとなった。
［時事通信社］