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南シナ海議論、日米も「参戦」=東アジアサミット外相会議など―ASEAN

時事通信 2024年7月27日 21時5分

 【ビエンチャン時事】ラオスの首都ビエンチャンで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議は27日、一連の会議を終えた。日本、米国、ロシアなどが加わる東アジアサミット(EAS)外相会議のほか、北朝鮮も参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合を開催。EASでは、フィリピンなどと中国が領有権を争う南シナ海問題を巡る議論に日米も「参戦」した。

 関連会議は24日に始まり、紛争が続くミャンマー問題や中比で衝突が起き緊張が高まる南シナ海問題が主な議題となった。南シナ海問題では、中国の王毅共産党政治局員兼外相とフィリピンのマナロ外相が26日夜、約1時間にわたり会談。対話の維持で合意したが、主張は平行線をたどった。

 中国は、26日のASEANとの会議で「域外国は介入すべきでない」(王氏)と、フィリピンと相互防衛条約を結ぶ米国などをけん制。一方、ブリンケン米国務長官は27日、米ASEAN会議で「過去数カ月間の中国によるフィリピンへのエスカレートした違法行動など、課題に協力して対処する必要がある」と訴えた。

 上川陽子外相もEASで、中国との衝突で比側に人的被害が発生した点に深刻な懸念を表明。「国際法に基づく紛争の平和的な解決が重要だ」と強調した。 

[時事通信社]

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