柔道女子48キロ級で金メダルに輝いた角田夏実選手(31)=SBC湘南美容クリニック=の応援には日本から家族らが駆け付けた。「よくやった」「実感が湧かない」。日本勢の夏季五輪通算500個目のメダルという記録も付いた偉業に、喜びはひとしおだった。
柔道会場のシャンドマルス・アリーナで見守った父佳之さん(60)、母五都子さん(64)らは決勝が始まる前、「ナツ いつものように楽しんで!」と書かれた横断幕を掲げ、エールを送った。優勝が決まった瞬間、立ち上がって喜びを爆発させた。
佳之さんは角田選手が中学生の時に「もっと強くなってほしい」と自宅に稽古場を設け、父娘で毎晩練習に励んだ。試合後、「よくやったの一言。東京五輪の時は(出場を逃し)諦めかけたが、続けてきてよかった」とほほ笑み、五都子さんは「試合中はずっとどきどきしていた。まだ実感が湧かない」と興奮気味に話した。
[時事通信社]