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キンモクセイ、香りが人気=若年層支持、防虫剤や芳香剤に

時事通信 2024年7月30日 15時46分

 秋の代表的な花として知られるキンモクセイ。独特の甘い香りが若年層を中心に受けている。メーカーは商機とみて、品ぞろえを充実。防虫剤や芳香剤、シャンプーへの採用が広がっている。

 白元アース(東京)は昨年、防虫剤「ミセスロイド」からキンモクセイの香りを発売した。若い消費者から支持され、担当者は「今までと異なる購入層を獲得できた」と手応えを語る。ライフスタイルの変化などから防虫剤市場は縮小傾向にあり、同社はキンモクセイで客層拡大を狙う。

 民間調査会社インテージなどによると、消臭芳香剤市場ではキンモクセイが伸びており、売上高は2022年の約2億円から23年は約6億円と3倍に成長した。エステーは8月、防虫剤「ムシューダ」からキンモクセイの香りを発売する。「若年層にとって新鮮な香り」と分析し、20~30代の消費者を取り込む考えだ。

 香水やシャンプーでもキンモクセイの人気は高い。I―ne(アイエヌイー)は、髪ケアシリーズ「ボタニスト」から8月に発売する新商品に採用する。今後も一足早く秋の香りを楽しめる商品の投入が相次ぎそうだ。 

[時事通信社]

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