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英中銀、0.25%利下げ=4年5カ月ぶり、政策金利5%に

時事通信 2024年8月1日 21時35分

 【ロンドン時事】英イングランド銀行(中央銀行)は1日、政策金利を0.25%引き下げ、5.00%にすると発表した。前日まで開いた金融政策委員会で決めた。利下げは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて緊急緩和を実施した2020年3月以来、4年5カ月ぶり。

 ロイター通信がまとめた市場予想と一致した。9人の政策委員のうち5人が賛成し、残る4人は据え置きを主張した。インフレ圧力が十分に緩和されたかどうかで意見が分かれたとみられ、僅差での利下げ決定となった。

 イングランド銀は声明で、5月と6月のインフレ率が目標の2%に達したことに言及。「過去の外部ショックの影響は緩和されており、インフレが持続するリスクの軽減にも一定の進展が見られた」として、「現時点では、政策による景気の抑制度合いを若干緩めることが適切だ」と指摘した。

 ベイリー総裁は「利下げが早過ぎたり、下げ幅が大き過ぎたりしないよう注意しなければならない」と述べ、追加利下げを慎重に進める考えを示した。

 主要中銀では、6月に欧州中央銀行(ECB)が4年9カ月ぶりに利下げを決定。米連邦準備制度理事会(FRB)も9月に利下げに踏み切るとの見方が市場で広がっている。一方、日銀は7月31日の金融政策決定会合で追加利上げを決めた。 

[時事通信社]

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