逆送の１９歳女を起訴＝女子高校生殺害、氏名公表―旭川地検

　北海道旭川市で女子高校生（１７）＝留萌市＝がつり橋から落とされ殺害された事件で、旭川地検は２日、家裁から検察官送致（逆送）された無職小西優花容疑者（１９）＝旭川市＝を殺人罪などで、起訴した。小西容疑者は改正少年法で起訴後の実名報道が可能な１８、１９歳の「特定少年」に当たり、地検が氏名などを公表した。

　小西容疑者は今後、２０歳以上と同様に裁判員裁判で審理される。同地検の岩名勝彦次席検事は氏名公表の理由について、「事案の重大性や社会的な関心の高さなどの諸事情を考慮した」と話した。認否は明らかにしていない。

　起訴状によると、小西容疑者は無職内田梨瑚被告（２１）＝殺人罪などで起訴＝が映った画像データを無断で使った女子高校生を監禁しようと考え、内田被告と共謀し、４月１８日深夜～１９日未明、留萌市内から車で女子高校生を旭川市内まで連れ去り、女子高校生を暴行した上、橋の欄干に座らせて謝罪させている状況を動画撮影。「落ちろ」「死ねや」などと言って川に落下させ、殺害したなどとされる。