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天性のセンスを武器に=競泳・松元選手〔五輪〕

時事通信 2024年8月3日 6時37分

 競泳男子200メートル自由形で8位に入賞した松元克央選手(27)=ミツウロコ=。100メートルバタフライにも出場したが、準決勝で敗れ、決勝進出はならなかった。

 小学校時代に3年間指導した平昌巳コーチ(62)は「体が大きく、水をつかむセンスに天性のものがあった」と振り返る。当時から素質で他選手を上回っていたといい、「泳ぎが大きい。最大限に体を使って泳いでいる」と話す。

 だが、メダル候補と言われた東京五輪では200メートル自由形でまさかの予選敗退。松元選手は「オリンピックは独特な大会。あの雰囲気にやられた」と声を落としていたという。

 平コーチは「もしかしたらやめてしまうかもしれない」と心配したが、その後の日本選手権で好記録をマークした際、「おめでとう。続けていると良いことあるね」とメッセージを送ると、「続けていたら良いことありました」と返ってきた。

 「小さい頃はさぼり癖があり、水泳が好きじゃないと思っていたが、結果的にこうやって続けてくれている」。そう語った平コーチは3月のパリ五輪代表選考会を会場で応援し、レース後のインタビューで泣く松元選手の姿に、思わず涙が出たという。センスだけではない、努力も知っているからこそだ。 

[時事通信社]

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