日清食品、カップ麺価格拘束か＝公取委が近く警告へ

　日清食品が「カップヌードル」などカップ麺の販売価格を不当に引き上げるよう小売業者に求めていたとして、公正取引委員会が独禁法違反（再販売価格の拘束）の疑いで、近く警告する方針を固めたことが８日、関係者への取材で分かった。

　対象となった商品は、カップヌードルのレギュラーやカレー、シーフード、「日清のどん兵衛きつねうどん」、「日清焼そばＵ．Ｆ．Ｏ．」の五品目。

　関係者によると、日清食品は２０２２年と２３年の２回、引き上げた希望小売価格に合わせて、小売業者に販売価格を値上げするよう強要していた疑いが持たれている。自社商品の値下がりを避ける狙いがあったとみられる。日清食品が価格拘束を小売業者に直接指示したほか、卸業者を介して行われていたケースもあった。　