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「紙幣探知犬」を導入=犯罪防止へ水際対策強化―成田空港

時事通信 2024年8月8日 17時24分

 財務省は8日、海外に不正に持ち出される恐れがある現金を、鋭い嗅覚でかぎ当てる「紙幣探知犬」を、国内で初めて成田空港の税関に導入したと発表した。100万円を超える現金を携行して出入国する場合は税関への事前申告が必要で、マネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪防止へ水際対策を強化する。

 成田空港で同日、検査のデモンストレーションを報道陣に公開した。探知犬は、摘発実績がある麻薬探知犬を、紙幣をかぎ分けられるよう訓練。旅客役の税関職員の中から紙幣を隠し持った職員を即座に判別した。大金を所持している場合に反応するが、その仕組みなどの詳細は非公開。

 紙幣探知犬は、海外では米国、カナダ、オーストラリアなどで導入されている。財務省は今後、成田空港以外の税関にも順次導入していく方針。 

[時事通信社]

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