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ハリス氏、移民問題で反撃=「トランプは解決する気なし」―米大統領選

時事通信 2024年8月10日 14時7分

 【ワシントン時事】米民主党大統領候補に指名されたハリス副大統領(59)は9日、西部アリゾナ州で約1万5000人の支持者を前に演説し、不法移民の急増に関して「解決に興味も意欲もない」と共和党候補のトランプ前大統領(78)に矛先を向けた。移民問題でトランプ氏に追及を受けており、反撃に出た形だ。

 11月の大統領選で激戦州に数えられるアリゾナ州はメキシコと国境を接し、移民増が大きな争点となっている。政権で移民問題への対処を担うハリス氏は、「米国の移民制度は壊れており、修復には強力な国境警備や市民権獲得への道を含む包括的改革が必要だ」と指摘。今年初めに議会超党派グループが対策法案をまとめたものの、トランプ氏の指示で共和党が反対したため廃案になったと批判した。

 ハリス氏は黒人やヒスパニックなど人種的少数派(マイノリティー)の有権者の間で人気が高く、激戦7州のうち、マイノリティー人口の割合が多いアリゾナ、ネバダ、ジョージアの西・南部3州で勢いを増している。9日には歴史あるヒスパニック系団体「ラテンアメリカ市民連盟」がハリス氏支持を表明。声明で「憎悪をあおり、移民に罪を着せる政治を止めなければならない」と述べた。 

[時事通信社]

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