【ワシントン時事】バイデン米大統領は１４日、岸田文雄首相の退陣表明を受けて声明を発表し、「岸田首相の指導力のおかげで、日米同盟の未来はかつてないほど強く、明るいものとなった」と両国関係強化における貢献をたたえた。
バイデン氏は、反撃能力の保有を明記した国家安全保障戦略の策定や、ロシアの侵攻を受けたウクライナへの支援、日米韓３カ国協力の推進などを挙げ、岸田氏が「世界における日本の役割を変えた」と指摘。「勇敢なリーダーシップは、太平洋の両岸で今後数十年にわたり記憶されるだろう。彼を友人と呼べることは幸いだ」と述べた。
バイデン氏は岸田氏と約３年間にわたり信頼関係を構築。４月には国賓待遇でワシントンに招き、日米同盟を「新たな高み」（バイデン氏）へと引き上げた。一方、両氏とも支持率低迷に悩まされ、最後は再選断念に追い込まれた。
［時事通信社］