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ベネズエラで一斉デモ=マドゥロ大統領「3選」を否定

時事通信 2024年8月18日 15時43分

 南米ベネズエラで17日、反米左派のマドゥロ大統領の3選を否定する一斉デモが行われ、野党支持者らが統一候補ゴンサレス氏の勝利を訴えた。大統領選は7月28日に実施。マドゥロ派が牛耳る中央選管当局は根拠を示さないまま、マドゥロ氏が得票率約52%で当選したと宣言。野党側はゴンサレス氏が7割近くを得たと主張している。

 ロイター通信などによると、首都カラカスでは数千人が街頭に繰り出し、国旗を振ってシュプレヒコールを上げた。選挙後、命の危険を訴えて姿を隠していた野党指導者マチャド氏が登壇。「国民の声に勝るものはない。その国民が声を上げた」とマドゥロ氏に敗北受け入れを迫った。

 西部の都市マラカイボでは数百人が集結した。医薬品不足で娘を失ったという女性(52)はロイターに「われわれは最悪を経験しているので、もう怖いものなどない」と語った上で、孫の将来のため政権交代を求めた。

 一斉デモはマチャド氏がSNSで呼び掛けた。独裁体制と経済破綻を苦にして脱出したベネズエラ人が集住する中南米や欧州諸国でも呼応してデモや集会が開かれた。

 一方、マドゥロ氏も対抗して大統領府前で集会を開催。AFP通信によると、隠れているゴンサレス氏について「洞窟に身を潜め、逃亡を準備している。金を持って米マイアミに向かうつもりだ」とやゆした。マドゥロ氏はマチャド、ゴンサレス両氏が「クーデターをあおっている」として、身柄を拘束する意向を示している。 

[時事通信社]

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