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「仏映画の巨星落つ」=名優ドロンさん悼む

時事通信 2024年8月19日 5時46分

 【パリ時事】フランスの名優アラン・ドロンさんが18日に88歳で死去したことを受け、国内メディアは「仏映画の巨星落つ」「最後の聖なる怪物(大俳優の意)だった」と追悼した。大統領府も声明を出し、銀幕のスターという存在にとどまらない「映画の伝説だ」と最大級の賛辞を贈った。

 AFP通信によると、ドロンさんは18日未明、仏中部ロワレ県の自宅で家族らに見守られ息を引き取った。訃報を知ったファンらは自宅前に駆け付け、次々に献花した。

 テレビ各局は追悼特集を放送。イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティ監督らの作品に出演した華麗な足跡を振り返ったほか、海外では特に日本で人気が高く、かつて日本のCMにも出演したと伝えた。仏国営テレビはドロンさん主演の「サムライ」(1967年)を急きょ放映した。

 イタリアの名優クラウディア・カルディナーレさん(86)はSNSに「舞踏会は終わった。(ドロンさんは天国の)スターたちと踊りに行ってしまった」と投稿。仏カンヌ国際映画祭で最高賞に輝いた「山猫」(63年)などでの共演を回想し、「悲しみが大き過ぎる」と心情を吐露した。

 仏俳優ブリジット・バルドーさん(89)は「仏映画の最も良いところを体現していた。優雅さと才能と美の使者だった」と悼んだ。ダチ文化相は「世界の映画界で最も偉大な俳優の一人」とたたえた。 

[時事通信社]

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