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「打倒トランプ」で団結=バイデン氏が基調演説―米民主党全国大会、開幕・大統領選

時事通信 2024年8月20日 13時7分

 【シカゴ時事】米民主党の全国大会が中西部イリノイ州シカゴで19日、開幕した。約1カ月前にバイデン大統領(81)が再選を断念し、ハリス副大統領(59)が新たな大統領候補に選ばれた後の極めて異例の大会。初日は党綱領を採択したほか、バイデン氏が基調演説で「民主主義を守らなければならない」と訴え、共和党候補のトランプ前大統領(78)を倒すためハリス氏の下で団結するよう呼び掛けた。

 4日間の大会は「人々のため、私たちの未来のため」をテーマに、約5万人が参加。トランプ氏が米国を過去に引き戻そうとする「危険で過激」な候補と位置付け、「明るい将来への前進」を掲げるハリス氏との対比を図る。党綱領は、中間層重視の経済や気候変動対策、人工妊娠中絶の権利擁護など、九つの政策指針を打ち出した。

 バイデン氏の選挙戦離脱を巡っては、高齢不安が高まる中でレースに残ろうとした同氏と、撤退圧力をかけた党重鎮らとの間で深刻な亀裂が表面化した。19日に短く演説したハリス氏は、私心を捨てて後進に道を譲ったバイデン氏の「歴史的指導力と生涯にわたる国への献身」に感謝すると表明。党の分断修復を演出した。 

[時事通信社]

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