北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸に必要な建設費用について、国土交通省が2025年度予算への計上を要求する方針を固めたことが21日、関係者への取材で分かった。具体的な金額を示さない「事項要求」とする。年内に詳細なルートを決めた上で、25年度中の着工を目指す。
国交省は7日、北陸新幹線の延伸を巡り、福井県小浜市と京都駅を経由する「小浜・京都ルート」の詳細なルート案を与党に提示した。新設する京都駅の位置が異なる3案で、工期は25~28年間、建設費は3兆4000億~3兆9000億円。物価高騰が続く場合の費用は最大5兆3000億円で、当初想定の2.5倍超に膨らむと試算した。
[時事通信社]