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トヨタ、国内全工場停止=台風10号、宅配便に遅れ

時事通信 2024年8月28日 20時1分

 非常に強い台風10号は、九州地方を中心に工場の操業や宅配便の配達などに影響を与えた。トヨタ自動車は28日夕、国内14工場28ラインの稼働をすべて停止した。ホンダと日産自動車も29日から30日にかけて九州の工場の操業を見合わせる。

 トヨタは部品の欠品が見込まれることに加え、従業員の安全確保に配慮し、一部を除いて29日夕まで生産を停止する予定。それ以降については改めて判断する。トヨタブランドの車両を生産している日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)の一部ラインは、29日朝から稼働する。ダイハツ工業は関西の3工場を一時停止する。

 ホンダは二輪を中心に生産している熊本製作所(熊本県大津町)、日産は輸出用の「セレナ」などを製造する子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場をそれぞれ停止する。

 日立製作所は鉄道車両の設計や製造を手掛ける笠戸事業所(山口県下松市)を30日に終日休業すると従業員に通知した。29日の夜勤も取りやめる。京セラは電子部品を製造する鹿児島川内工場(鹿児島県薩摩川内市)を29日に、半導体製造装置大手の東京エレクトロンは子会社東京エレクトロン九州(熊本県合志市)の工場を29、30日に、それぞれ休業する。

 宅配便最大手のヤマト運輸は、鹿児島県のすべての離島に送る荷物の受け付けを中止。九州の一部や、高速道路の通行止めの影響で関東甲信越、東海、近畿地方宛ての荷物の配達が遅れている。佐川急便は28日、宮崎、鹿児島両県で荷物の受け付けと配達を停止した。熊本県でも29日午後から集配を停止する予定。 

[時事通信社]

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