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首脳会談実現へ協議=米補佐官と中国外相―台湾、南シナ海で応酬

時事通信 2024年8月28日 21時33分

 【北京時事】北京を訪問中のサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の王毅共産党政治局員兼外相は28日、前日に続き会談した。中国外務省によると、両氏は昨年11月以来となる米中首脳会談の早期実現について協議した。時期は年内になるとみられ、習近平国家主席と来年1月に退任するバイデン大統領との「最後の対面」となりそうだ。

 中国側は会談を「率直で実質的、建設的だった」と評価した。首脳会談は、米大統領選後の11月に南米で開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)などに合わせて行うことが有力視されている。サリバン、王両氏は、軍高官によるビデオ会談の実施、人工知能(AI)に関する政府間対話の継続などで合意した。

 一方、台湾海峡や南シナ海問題を巡っては原則論の応酬となったもようだ。王氏は、米国による台湾への武器供与を停止するよう要求。フィリピンと領有権争いを繰り返す南シナ海問題に関しては「米国はフィリピンとの(相互防衛)条約を口実に中国の主権を侵害すべきではない」と主張した。

 サリバン氏は「米中関係の持続的発展は米国の政策目標だ。戦略的意思疎通を継続することで、両国間の誤解を減らしていく」と述べた。両氏は、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢や北朝鮮問題についても意見交換した。 

[時事通信社]

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