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野田氏が出馬表明=「再び首相目指す決意」―立民代表選

時事通信 2024年8月29日 18時7分

 立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は29日、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を表明した。千葉県習志野市で記者団に「再び首相を目指す決意を固めた」と強調。出馬表明は枝野幸男前代表(60)に続き2人目で、事実上の選挙戦が本格化する。泉健太代表(50)も再選出馬を目指し、推薦人確保を急いでいる。

 代表選では次期衆院選での野党共闘の在り方が大きな争点となる。野田氏は共産党について「同じ政権を担うことはできない」と明言。国民民主党との将来的な合流もにらみ選挙区調整を進める考えを示した。同時に、日本維新の会を含めた「中道から右」の野党勢力を結集させ、目標に自民党の単独過半数割れを掲げた。

 出馬を決断した理由について、自民派閥の裏金事件などで政治不信が高まり、「うみを出し切る役割を私が果たしていく」と説明。「一定の経験値に基づく安定感で、国家を背負う覚悟と力量が問われている」とアピールした。

 消費税については「安易に減税するのではなく、現状維持が基本だ」と指摘。推薦人20人の確保は「(必要人数を)超えることができるだろう」との見通しを示した。

 既に出馬を表明した枝野氏は29日、子どもの貧困や引きこもり対策に取り組むさいたま市の団体を視察。記者団に「野田氏との議論が大変楽しみだ」と語った。

 泉氏は千葉市内で開かれた自治労の定期大会に出席した。記者団の取材に応じ、「枝野氏も野田氏も今の路線とそれほど変わらないのであれば、私が(代表を)やらせていただけばいいのではないか」と指摘。推薦人の確保は「それなりに進んでいる」と述べた。

 代表選には他に江田憲司元代表代行(68)、馬淵澄夫元国土交通相(64)、吉田晴美衆院議員(52)らも意欲を示している。 

[時事通信社]

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